感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スター
54
地政学とは地図を戦略的に見て、どうやって空間を支配するか考えるもので、それぞれの国はずっと同じ地理条件のうえに成り立っていて、その条件を抜きに戦略を練る事はできないというのが地政学の重要な出発点との事。 地政学の発展において影響力のあったマッキンダーはユーラシア大陸中心部と南部アフリカをハート・ランドと呼び、ここを制する者が世界を制するという思考に到達。2点をつなぐアラビア半島を抑えれば世界を制する事ができるという考え方で、石油がこの地で発見される前~指摘していたというのは目から鱗だった。2020/01/12
魔王
13
分かりやすかったですが、中東が難しかった。民族、宗教となると複雑になる。けれども、世の中で起こっていることの根源がわかった気がする。地政学は、面白いし、今後も学びたい。2019/12/21
せびたん
5
軍事理論の学問である地政学の基本が分かり、世界の見方が変わる本。別の出来事だと思っていた歴史的な出来事が地政学的にはつながっているというのが腑に落ちて面白かった。 ざっくり言うと地理的な特性を軍事的に意味づけるのが地政学、という感じ。陣取り合戦の必勝法みたいな感じですかね。 最初の方に地政学の基本となるワードが紹介されてます。その後で紹介しれるアメリカ、ロシア、中国、ヨーロッパの戦略もおもしろい。ていうかこれを知らなかったらヤバいだろ、という事柄ばかりに思えてくる。 2019/12/11
ココアにんにく
4
地政学関連本4冊目。現在世界で起きている事と歴史の授業で習った事が地政学を通すと、伏線を回収するようにつながって見えてくる。現在のパンデミック、ウクライナ侵攻のフェーズの前にあたる2019年頃までの状態がよくわかる。この後に日、米、豪、印で結ばれるQuad(クアッド)の意味も分かってきた。ランドパワーとシーパワー、宗教によるつながり(露とギリシア)、中東と米大統領の関係など興味深い。2023/01/23
flat
4
軍事も含めて各国の関係を考えるものが地政学なのかなぁという印象。現在よりも重要視して良い学問に思えた。2019/11/30