感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
38
「通説のウソ」シリーズ最終巻。「歴史は作られる」と思わされる本でした。「騙られる」と言っても良いかもしれない。何度も書いてきたが、通説でないことを通説として表題にしてそれを否定したり、ウソと否定して代わりに出す意見は「こんな見方もある」なんて言うのはまさに騙りである。全てがその類ではないもののその様な手法が多いと全体の価値が大きく損なわれる。「東條英機が独裁者だと言うのはウソ」。東條が日本の歴史として独裁者として考えられていたの?執筆者は歴史の研究者なら前提がおかしい。一般人なら今更「ウソ」と言わなくても2020/09/24
金吾
25
最新研究じゃなくても言われている話や視点を変えただけの話、前提が違うと思える話がほとんどだと感じましたが、宣戦布告が遅れたのは陸軍の妨害のせい、国民党を一番支援したのはナチスというそうなのと感じる初めての話もありましたので、読んだ甲斐がありました。2025/02/11
KAN
3
8月15日にちなんで買っでみた。 人物に関する通説のウソ、は新しい発見もあって面白いなとは思ったが、全体的に通説を覆すほどの内容というよりは、通説をもう一歩踏み込んでみた、という感じであろうか。ここのとこ東京裁判史観から距離をおいて見た歴史観に触れることが多いだけに、納得する点が多い。2017/08/18
どん
2
いろいろな見方があるのだ、という感想 アメリカはいい国という前提なく、逆の見方をしているものもあり、面白い2017/10/14
パン屑
1
現代も戦前・戦時中も、優れた人材と技術があるのだけど、政治家や上層部の見当違いや見方の狭さが原因で生かされないのが日本の問題点だ。 山本五十六や米内光政など良識派として知られている軍人達にも色々と惜しいところはあった。米内光政が日中戦争を激化させていなければ、三国同盟はそもそもなかった可能性もある。今は亡き阿川弘之氏は戦争の事を分かりやすく伝えているけど、米内光政の過ちについて書いていなかったのは本当に残念だ。2022/03/17