出版社内容情報
【目次】
内容説明
なぜ私たちは、“かつて未来だった時代”と現在との共鳴を探しながら、この小説に向き合おうとするのか。混迷の21世紀を生きぬくために、歴史、教育、難民、独裁、労働、音楽、ゲームなど多角的な視座から『1984年』を論じる最新の論集。
目次
第一部 コンテクスト(『一九八四年』と教えること、学ぶこと(ナターシャ・ペリヤン)
『一九八四年』における仮想の地勢(ダグラス・カー)
『一九八四年』におけるアーカイヴの政治学(ディレタ・デ・クリストファーロ)
オーウェルとヒューマニズム(デイヴィッド・ドワン))
第二部 歴史(『一九八四年』と風刺の伝統(ジョナサン・グリーンバーグ)
オーウェルの文学的コンテクスト―モダニズム・言語・政治(リサ・マレン)
ウェルズ、オーウェル、独裁者(サラ・コール)
オーウェル文学の後継者たち―一九五〇-二〇〇〇年、それ以降(ホリー・ジョンソン))
第三部 諸問題(ヨーロッパ、難民、『一九八四年』(ジャニス・ホウ)
希望という問題―オーウェルの労働者(エリノア・テイラー)
オセアニアの汚れ―第一エアトリップの汚物、吐き気、嫌悪感(ネイサン・ウォデル)
一〇一号室―オーウェルと悪の問題(ピーター・ブライアン・バリー))
第四章 メディア(ラジオ、舞台、銀幕の『一九八四年』(ダエニル・バッキンガム)
『一九八四年』を音楽にする―ポップ、ロック、オペラ(ジェイミー・ウッド)
『一九八四年』と漫画(イザベル・リカーリ=ギヨーム)
「私たちがプレイしているこのゲームの中では」―『一九八四年』とテレビゲーム(ソラヤ・マレー)
結び『一九八四年』から生まれた想像力(アダム・ロバーツ))
著者等紹介
ウォデル,ネイサン[ウォデル,ネイサン] [Waddell,Nathan]
バーミンガム大学上級講師
近藤直樹[コンドウナオキ]
1975年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課程単位取得満期退学。日本大学生物資源科学部教授。専攻、イギリス文学
福西由実子[フクニシユミコ]
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論分野)博士課程単位取得満期退学。中央大学商学部教授。専攻、イギリス文化史・文学
大木ゆみ[オオキユミ]
大妻女子大学大学院文学研究科英文学専攻(現言語文化学専攻)博士後期課程修了。博士(文学)。大妻女子大学・東洋大学非常勤講師。専攻、イギリス文学・文化
佐藤義夫[サトウヨシオ]
1948年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課程単位取得満期退学。和洋女子大学名誉教授。専攻、イギリス文学
高橋一馬[タカハシカズマ]
1986年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科共生人間学専攻博士後期課程単位取得満期退学。京都先端科学大学全学共通教育機構専任講師。専攻、イギリス文学
中村麻美[ナカムラアサミ]
リヴァプール大学大学院英文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。神戸大学国際文化学研究科専任講師。専攻、英語圏文学(特にユートピア・ディストピア文学、サイエンス/スペキュラティブ・フィクション)
前津朋子[マエツトモコ]
1977年生まれ。愛知県立大学大学院国際文化研究科英米文化専攻修士課程修了。一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)。専攻、イギリス政治学
渡辺浩[ワタナベヒロシ]
1959年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。元就実大学人文科学部教授。専攻、イギリス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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