関係性の美学

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801007826
  • NDC分類 702.06
  • Cコード C0070

内容説明

90年代、モダニズム失効後に現れたリレーショナル・アート。参加、出会い、待ち合わせ、はては労働行為や商取引までをも形式化する捉えどころのない作品たちは、いかにして誕生したのか。芸術理論の空白のただなかで、全面的な商品化へ向かいつつある現在のアートを読み解くための必携書!

目次

第1章 関係的な形式
第2章 一九九〇年代のアート
第3章 交換の時空間
第4章 共存と可用性―フェリックス・ゴンザレス=トレスの理論的遺産
第5章 関係的なスクリーン
第6章 形式のポリティークへ

著者等紹介

ブリオー,ニコラ[ブリオー,ニコラ] [Bourriaud,Nicolas]
1965年生まれ。キュレーター・批評家。パレ・ド・トーキョー共同館長(1999‐2006)、テート美術館でグルベンキアン・キュレーター(2008‐10)、エコール・デ・ボザール(パリ)学長(2011‐2015)、モンペリエ現代アートセンター館長(2016‐2021)を歴任。現在は、キュレーター・コレクティヴ「ラディカンツ」のコアメンバーとして活動。『アートに関する記録』誌の共同創刊者であり、編集長を務めた(1992‐2000)

辻憲行[ツジノリユキ]
1970年生まれ。山口大学大学院人文科学研究科美学美術史専攻修了。1998年から2006年にかけて、秋吉台国際芸術村(山口県)にてレジデンス、展覧会、WS、セミナーなどの企画・運営を行なう。2008年、東京都写真美術館にて第一回恵比寿映像祭のキュレーター、2009年から2010年まで同館学芸員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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その他

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いわゆる絵画や彫刻ではない現代美術について、それらがどういった構造で美術として自立していて、それらの作品と社会がどういった距離を持っているのかを解きほぐしてくれる。必読書と言われるのも当然頷ける面白い本だった。よく語られる“行為”としての作品だけでは無く、わずかな遭遇や干渉が作品(もとい作家)と社会の共犯的な関係を強く手繰り寄せているのがわかる。また、テクノロジーとアートについての言及では現代に蔓延るチームラボなどの“アートごっこのアミューズメント”を強く批判しているのが予言的で感心した。2025/01/30

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