内容説明
ボードレールとスウィンバーンの後継者、コレットの友人にしてナタリー・C・バーネイの恋人。サッフォーを現代に甦らせ、女男爵とただならぬ関係を結び、神経衰弱のうちに夭折した詩人…数々の逸話と偏見とは裏腹に終生彼女を詩作に駆り立てたものは何だったのか?詩、草稿、手紙、証言を縦横に結び、女性による女性のための表現を求めた詩人を活写する!
目次
ルネ・ヴィヴィアンの謎
第1章 『航跡』一八七七年‐一八九四年
第2章 『習作と前奏曲』一八九〇年‐一八九九年
第3章 『サッフォー』一八九九年‐一九〇一年
第4章 『一人の女が私の前に現れた』一九〇一年‐一九〇五年
第5章 『私の影のためのシャンソン』一九〇五年‐一九〇七年
第6章 『消えた松明』一九〇七年‐一九〇九年
著者等紹介
グージョン,ジャン=ポール[グージョン,ジャンポール] [Goujon,Jean‐Paul]
1949年生まれ。セヴィリア大学名誉教授。専攻、二十世紀フランス文学。主な著書に、『レオン=ポール・ファルグ 詩人にしてパリの歩行者』(アカデミー・フランセーズ伝記賞)、『ピエール・ルイス 秘密の生涯(一八七〇‐一九二五)』ゴンクール伝記賞などがある
中島淑恵[ナカジマトシエ]
1963年生まれ。東北大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、富山大学教授。専攻、十九世紀フランス詩、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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