出版社内容情報
都市の繁栄=人口増大の要因を地理的条件と政治政策の中に探りながら、軍事征服ではなく他国との経済活動によって繁栄する新たな貿易〈帝国〉の像を示し、後のスペインやイギリス等の海洋帝国の出現をも予言した知られざる傑作。
ジョヴァンニ・ボテロ[ジョヴァンニ ボテロ]
著・文・その他
石黒盛久[イシグロモリヒサ]
翻訳
内容説明
古代ローマ帝国から宣教師たちが伝える幻想の中国の都まで、東西の主要都市が栄える要因を地理条件と政治政策の面から考察し、領土の拡大ではなく交易を通じた富の増大が国家の繁栄をもたらすと説く。海洋帝国スペイン、そして今日のアメリカにいたる経済的覇権システムを背景とする“帝国”の出現を予告した知られざる傑作。
目次
都市盛衰原因論(第一巻;第二巻;第三巻;その最盛期にローマにはどれほどの人口があったのか)
付録 (中立について;評判について)
著者等紹介
ボテロ,ジョヴァンニ[ボテロ,ジョヴァンニ] [Botero,Giovanni]
1544年、イタリアのピエモンテに生まれる。1617年没。聖職者、政治学者。十五歳でイエズス会に入会し、詩作の才能を見出されるが、同僚や上層部との不和の末、会を追放される。その後はボッロメーオ枢機卿およびサヴォイア公に仕え、イエズス会の情報網を用いて世界各国の政治・経済について研究を重ねた
石黒盛久[イシグロモリヒサ]
1963年、愛知県名古屋市に生まれる。筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科史学専攻課程修了。博士(文学)。現在、金沢大学人間社会研究域歴史言語文化学系教授。専攻は西洋史学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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