内容説明
海峡から吹き込む寒気は、ニューヨークのビジネスマンにはことのほか厳しい。主人公のポールは、NY経済のウラを知りつくす〈投資コンサルタント〉。幼時は貧しかったが、いまは借金をかかえながらも、とにかく妻と子供ふたりとの〈快適な生活〉を手に入れている。彼は通勤電車にうんざりし、25歳の秘書モニカの誘惑に翻弄される日々のなかで、生活の維持をめざして知人のベンチャー・ビジネスの話に乗る。―インサイダー取引等の不正に加担しつつ、危険なマネー・ゲームを生き抜く男の昼と夜を描く、ニュータイプの情報ビジネス小説の登場。
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- 和書
- 遠き雷鳴 桃園文庫