出版社内容情報
今福龍太[]
著・文・その他
内容説明
一九七〇年代以降の“知の連鎖と交響”の時代の息吹をいまへと伝える対話的アーカイヴ。
目次
終わりなき旅の途上で 沢木耕太郎との対話
ポリローグの都市 沼野充義との対話
ゆらめく境界あるいはトラヴェローグをめぐって―汀にて 多木浩二+上野俊哉との対話
クレオール、デジタル・ライティング、トランスレーション 西谷修との対話
ラテンアメリカのモデルニスモ 多木浩二との対話
「複数のアメリカ」像を掘り起こす 巽孝之との対話
音楽の時間 高橋悠治との対話
聖と俗―錯誤としての歴史 島田雅彦との対話
「アフリカ」を探して 山口昌男との対話
島を渡る―ヴィジュアローグ 伊藤俊治との対話
反転、嘔吐、筒―『アーキペラゴ』をめぐって 吉増剛造との対話
戦間期―シモーヌ・ヴェイユ、愛、恩寵 港千尋との対話
山口昌男が遺したもの 大塚信一との対話
多木浩二、深い傾きの人 吉増剛造との対話
叛乱者たちが創る世界 中村隆之との対話
光源の島―東松照明と南島世界 伊藤俊治との対話
ポスト・トゥルースに抗して 中村隆之との対話
著者等紹介
今福龍太[イマフクリュウタ]
文化人類学者・批評家。奄美自由大学主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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踊る猫
22
サイードやベンヤミンといった知識人、そしてクレオールやディアスポラといった概念を軸に、今福自身が各知識人相手にジャーナリスティックに質問をぶつけ、持論を展開する。アマチュアの知識人を理想として、映画や文学や絵画や音楽といったジャンルを越境して果敢に野蛮に自論を展開する……というほど暴論は収められておらず、むしろ大人しめで行儀の良いところに落ち着き過ぎといった感も。とはいえ自分の言葉に責任を負う態度はイヤミ抜きで頼もしく、その勉強量を活かした手つきで悪ノリを期待してしまう私は不純な読者なのだろうか、と思った2019/10/20
ポン
3
終わりなき旅の途上で 沢木耕太郎との対談 文化人類学者とルポライター。伝え方、表現方法が違うだけで、思考の素は同じなのかもしれません。2019/06/24