出版社内容情報
ベルエポック期のフランスで、アナーキストとして活躍した男の波瀾万丈の生涯をつづった冒険物語。
内容説明
見習い水夫として遠洋航路の舟に乗り込んだ少年時代…アナーキストとして私有財産と闘う非合法主義運動に参加した16歳…警官殺害の裁判で才気煥発の答弁を行い新聞を賑わせた一味の首領時代…南米ギアナの流刑地で過ごした23年間と脱走につぐ脱走…波瀾万丈の冒険と流刑地での地獄を潜り抜けた稀代のアナーキスト、アレクサンドル・ジャコブの伝記。
目次
人物紹介
海からの呼び声
黒旗
非合法主義の見習い期間
夜の仕事師たち
逮捕
驚天動地の被告
流刑地
サリュー諸島
墓場での四年間
最も危険な男
ある友情
デーモン最後のいたずら
著者等紹介
セルジャン,アラン[セルジャン,アラン] [Sergent,Alain]
本名はアンドレ・マエ。1908年、パリに生まれ、1982年にパリの精神病院で没する。小学校卒業後すぐに働き始め、人民戦線期に共産党に入党したが、やがてガストン・ベルジュリの“社会戦線”に参加。ドイツの占領開始とともにドリオのPPFに入党。さらにジョルジュ・スーレスの片腕となって極右の“社会革命行動党”の活動を支えた。解放後に投獄されたが、占領下でレジスタンス派を助けたこともあってか、半年で釈放され、セルジャンのペンネームで作家活動を開始した
高橋治男[タカハシハルオ]
1936年、千葉県に生まれる。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。中央大学法学部教授を経て、同名誉教授。専攻、フランス文学、思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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