内容説明
植民地時代の悪弊、帝国列強の支配、氏族独裁主義の迷妄と内紛…死ぬ前に証言をする、消滅をする前に書く。“生の独立”を求める若者の抵抗の声が、血塗られたジブチの地を響動(どよも)す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aki
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難解というわけじゃないけれど読みづらい。ジブチの過去、現在への素養がないからだろうか。それでも抑圧されている息苦しさは伝わってきた。2014/03/25
林克也
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スピード感のある言葉、文章でなかなか気持ちよく読めるが、登場人物4人の関係が、わかったような分からないような、微妙な感じ。主題は抑圧からの解放であり、その立ち行かなさ、悶々とした感じはよく表されている。2014/03/17
cybermiso
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東アフリカの小国ジブチ人作家による小説、詩的、文学的表現が多く内容をあまり掴めないまま文字を追う状態になってしまった。ジブチ政治体制の社会風刺や大自然の描写、歴史的事象などが入り混じって描かれている。随所にイエメン、ソマリア、エチオピアの都市名やがでてきたりと興味深い2020/12/03
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