内容説明
幸福な結婚生活を送っていた阿川澄江に届いた差出人不明の一通の手紙。そこに書かれていたのは室生犀星の詩「ふるさとは」の一節だけだった。その日を境に澄江に迫る恐喝者の魔の手。対決を決意した彼女が発見したのは、昔の恋人の死体だった!―著者会心の旅情ミステリーの傑作。
著者等紹介
大谷羊太郎[オオタニヨウタロウ]
1931年大阪生まれ。慶応義塾大学文学部在学中に、プロミュージシャンになり、20年間を芸能界で過ごす。1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。以後本格派の推理作家として数多くの長短編の力作を発表
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