出版社内容情報
これであなたも孤独のグルメ。カメラマンであり料理研究家でもある著者が、世界を食べ尽くした舌の記憶を写真と共に綴る紀行エッセイ。
内容説明
名所旧跡めぐりの旅では見えてこない、その国の人びとの嗜好や生活。各国の言葉が聞こえる三ツ星レストランでは食べられない、現地に住む人びとが味わう、とびっきりうまいもの。写真家であり料理研究家でもある著者が、古今東西、世界中を食べ歩いて50年、折々に書き留めた、旅を味わい深くする食味エッセイ集。
目次
第1章 ヨーロッパ・アフリカ(朝食のパン(イギリス)
チボリ公園のオープン・サンドイッチ(デンマーク)
チーズをパクパク(オランダ) ほか)
第2章 アメリカ(アイスクリーム・コーンの天才(アメリカ)
ビールのつまみにポムフリットで…(アメリカ)
クラブハウス・サンドイッチの軽やかさ(アメリカ) ほか)
第3章 アジア(三食ともすべてカリーだった(インド)
裏町の路上で食べた丸い菓子(インド)
ベトナムコーヒーはゆったりと(ベトナム) ほか)
著者等紹介
西川治[ニシカワオサム]
1940年、和歌山県生まれ。早稲田大学中退。写真家として世界を巡りながら各国の料理を食べ歩く。文筆家、画家、料理研究家としても活躍しながら、100冊以上の著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ホークス
44
2016年刊。著者は1940年生まれの写真家。食エッセイはジェントルな語りで味がある。本書は庶民的な美味しい体験を4ページ程度で紹介。イタリアとベトナムが特にお気に入りで、調理にも興味津々だ。写真の人々の色んな表情が楽しい。お使いのパンを歩きながら齧る子供、くわえ煙草でピザを捏ねる露店のオヤジ、ジェラートに大口でかぶりつく女性、料理に仕上げを施すウエイターの誇り高い顔。日本では「職業への誇り」が微妙だ。場や集団の強い「空気」の前では、職業も宗教も信条も影が薄い。「空気」は息苦しいが、目を盗むのも難しい。2020/06/29
miwapicco
10
もう四回目 ランチの友に2017/07/12
miwapicco
9
なんと6回目、何度読んでも、覚えちゃっても美味しそう!楽しいー!2018/08/13
miwapicco
8
5回目らしい。朝ごはんとお風呂の共に。 ヴェトナムの、お料理の羅列が最高2018/01/29
Masa
8
書店新刊コーナーで発見、購入。旅を仕事にする僕の為に書かれたような本だ。世界のどこでも店構えを見れば、なんとなくその店がンまいかどうかが分かるってのは共感できる。屋台でもパン屋でも、言葉には出来ないンまいオーラってのが出てるんだよなぁ。それは場数を踏まなきゃ分かる様にはなるまい。で本書、筆者が旅した欧州、アフリカ、北米、南米、アジアの主にB級グルメを旅情と共に。僕もモロッコの砂漠でミントティー、モンゴルの砂漠でバター茶を飲んでみたいなぁ。これからも見知らぬ土地でンまいものを探求しようと心に誓うのでした。2016/07/19