内容説明
「江戸時代、寺子屋の子どもたちが夢中になって読んだ『実語教』『童子教』を大人になって読んだら、こんなにも面白い人生の教科書だった」還暦から学び直す大人の教養。
目次
第1部 『実語教』(『実語教』とは何か?―日本人千年の教科書;大事なのは見た目か中身か―人間の価値を問う;お金と智恵、長持ちするのはどちらか;磨かない宝石は石瓦と変わらない;いくら大金を積まれても蓄積した学問は譲れない ほか)
第2部 『童子教』(『童子教』とは何か?―生き方の基本を説く人生の教科書;目上の人に向かうときの態度はどうあるべきか;礼を大事にすると人間関係は楽になる;神聖な場所での心の整え方を学ぶ;大人には暗黙のルールを感じ取る力が求められる ほか)
巻末付録 対談 數土文夫(JFEホールディングス名誉顧問) 『実語教』『童子教』に学ぶ日本人の勤勉精神を育んだもの
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
昭和35年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TadashiK
1
★★★★★素晴らしかった。恥ずかしながら実語教や童子教は存在すら知らなかったのですが、日本人が心に刻むべき価値観や戒めばかりで、かつ齋藤先生の解説つきなのでとてもよく理解できた。道徳とか音読の授業はこれを使えばいいのになと思いました。2024/11/16
残心
1
こんな良いものが、遥か昔から子供の教育に使われていたのに、なぜ使わない! 小学校の時に道徳に使ってほしかった。 こういうものを幼くして暗記しておくと、成人後に何かと役に立ちそう。 それにしても昔の子供はかなり難しい内容を学んでいたのですね。 ななめ読み 図書館本2024/08/19
Hideichi Sekiya
0
この本の言っていることは還暦を機に自分の人生を振り返る上では大切なことなのですが、道徳や国語が苦手な方にはとっつき悪くてお勧めできません。2024/10/25