目次
第1章 縁に導かれて
第2章 稲盛経営哲学 成功方程式とは何か
第3章 なぜJALは経営破綻したのか
第4章 意識改革
第5章 リーダーから変える
第6章 全社員の意識を高め、一体感を醸成する
第7章 フィロソフィと正しい数字で全員参加経営を実現する
第8章 JALで生まれた社員の変化
第9章 愛情と真剣さ―稲盛さんのリーダーシップ
第10章 甦った心
著者等紹介
大田嘉仁[オオタヨシヒト]
昭和29年鹿児島県生まれ。53年立命館大学卒業後、京セラ入社。平成2年米国ジョージ・ワシントン大学ビジネススクール修了(MBA取得)。秘書室長、取締役執行役員常務などを経て、22年12月日本航空(JAL)会長補佐・専務執行役員に就任(25年3月退任)。27年12月京セラコミュニケーションシステム代表取締役会長に就任、29年4月顧問(30年3月退任)。現在は、稲盛財団監事、立命館大学評議員、日本産業推進機構特別顧問、鴻池運輸社外取締役ほか、新日本科学、MTG等、数社の顧問を務める。平成3年より京セラ創業者・稲盛和夫氏の秘書を務め、経営破綻に陥った日本航空再建時は、意識改革の他、調達等、多岐にわたり稲盛氏のサポート役を務め「稲盛和夫から最も信頼される男」「稲盛和夫の側近中の側近」とマスコミにも取り上げられた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
67
著者は、京セラで秘書室長、常務執行役員、会長補佐専務執行役員等を歴任した大田嘉仁氏。長年稲盛氏の秘書を務め「稲盛和夫の側近中の側近」と称された大田氏による、2010年に経営破綻に陥ったJALがいかにして再生の道筋を辿り、奇跡の復活を果たすかまでの一部始終を綿密に描いた渾身のノンフィクション。稲盛さんの経営哲学の一端を学ぶことができました。2024/09/08
あすなろ
57
稲盛氏の秘書としてそしてJAL会長補佐の太田氏が余すとこなくJAL再建を語った。JAL再建をじっくり捉えたかった僕としては書店にてこの本を見つけ即買い。ダブルでの示唆に富む故。思えばJAL破綻時、丁度僕が企業再生に携わっていた時期で、どうナショナルフラッグを77歳の稲盛氏が建て直すかが話題沸騰だった。思えば民主党時代であまり良き時代ではなかったけど、これは数少ない民主党政権の恩恵だと思っている。破綻時は御巣鷹山参道の未整備やら月次予算管理が出来ない体質とか企業根幹に関わる恐ろしい事態が明らかにされた→2018/11/11
それいゆ
35
感動しました。以前から稲盛さんの著書は読んでいましたが、京セラやKDDIの経営についてふれたのをほんの少しだけ読んだだけでした。私が知りたかったのは、JALをどのようにして再建したのか?その具体例でした。今まではそういう内容の著書はなかったと思います。「フィロソフィ」といわれても、私にはピンとこない言葉でした。今回初めてJAL再建の全容を知り、稲盛さんの偉大さを改めて認識しました。経営は心だということがよく解りました。稲盛さんの話を聞き幹部社員が涙を流したのと同様、私も読みながら涙が出てきました。2019/02/19
こんぶ
10
山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」から、親方日の丸のJALの経営体質を知った。それから後に案の定、経営破綻。国をバックに胡座をかいた経営。誰もが投げだしたJAL再建のため尽力された稲盛和夫氏。経営哲学の一端を垣間見れる。社員一人ひとりの意識改革が、チームを、組織を、会社全体を変えていく。筋の通った揺るがない理念。ブレることなく真っ直ぐに進む姿。何故か泣きそうになった。そしてやる気が湧いてくる。リーダーとマネジメントの違いについては今後意識していきたい。2020/11/26
ceskepivo
9
どんな組織も個々の人間の気持ちの持ち様が基本。人間としてどうあるべきか。誰にも負けない努力をする。謙虚にして驕らず。反省のある毎日を送る。生きていることに感謝する。善行、利他行を積む。感性的な悩みをしない。2025/04/01