内容説明
なぜ救急患者の「受け入れ不能」が止まらないのか。日本の医師は11万人不足している!高齢者激増時代にも医療費は圧縮!このままでは国民皆保険制度は崩壊する。国が患者に知られたくない日本の医療の真実!メスを置くことを決意した外科医の医療界への悲痛な「遺言」。
目次
第1章 医療崩壊の真相、現場からの告白
第2章 医師増員が必要なこれだけの理由
第3章 それでも医師増員に反対する人々の思惑
第4章 このままでは、大量の医療・介護難民が発生する!
第5章 貧困の国キューバの豊かな医療
第6章 医療再生、この道しかない!
著者等紹介
本田宏[ホンダヒロシ]
1954年福島県生まれ。弘前大学医学部卒業後、東京女子医科大学第3外科にて腎移植、肝移植の研究に携わる。89年から済生会栗橋病院へ。現在、同病院院長補佐。現場で働く者の立場で国民のための医療を考える「NPO法人医療制度研究会」の副理事長を務めながら、幅広く執筆活動や講演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
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Mao
5
医師は偏在だけではなく不足なのだということ。 医療だけに留まらず、教育・福祉など国民の生活にかかわることすべてに通じる、諸悪の根源は日本人の利己主義。キューバを見習って利他的視点、グローバルな視点を持つ人が増え、選挙で意思表示すべし!! 全くその通りと思うけれど、気付く人を増やす術が難しいなあ。情報源がテレビだけの人が多すぎるもの((+_+))2016/05/17
clear
5
キューバのようになれとは思わないけれど教育費、医療費の話ですごく羨ましく思った。医者不足、国民皆保険制度の維持の難しさ、医療費削減、疲弊した現状が伝わる。これからますます辛い状態になるであろう医療の世界。少しでも医療従事者が増えて欲しい。2015/07/11
MOKIZAN
5
国策で医師数、医療費抑制が続き、就業環境を含めた、医療分野の疲弊が著しいことへの懸念を、強く述べられている。併せて、現行の健康保険制度の維持や、自由診療等へ抵抗についても、国に本気を求めていると読んだ。第3テーマとして、外科医の視点から、同科医師の不足を嘆いておられる。外傷であれ、内臓手術であれ執刀するのは外科医さんです、そこが決定的に不足しては、治療体制も技術進歩も、その意義を成さないに等しいことは、昨今の事象が証明しています。産科、小児科も合わせた、リスク診療科目への国の真剣な取組みが必務とも考えた。2015/04/23
sonettch
3
「日本は経済大国といわれながら、国民の幸福度は極めて低い。国民が幸せを感じられないのは国家の責任だが、その国の政治家を選んでいるのは私たち国民自身である。」(p.187)2015/03/15
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