内容説明
卑賎の出身、異様な容姿、残虐行為、謎の出世譚―史実と伝説の間で揺れ動く、天下人の「闇」のベールを剥ぎ取り、「人間秀吉」の生涯に迫る。
目次
第1章 秀吉の出自はどう語られたか
第2章 秀吉の家族・親類縁者たち
第3章 異様な容姿と性格
第4章 残酷な秀吉の合戦譚
第5章 「軍事天才伝説」とその実像
第6章 秀吉の最期と伝説の終焉
著者等紹介
渡邊大門[ワタナベダイモン]
1967年神奈川県生まれ。関西学院大学文学部卒業。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。歴史学者。日本中世政治史専攻。現在、大阪観光大学観光学研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomoichi
28
最新の秀吉研究がわかったのは良いのだが、最近は秀吉の出自(卑賤)や容姿(特に六つ指の件など)ばっかり。著者はそれに引っ張られた研究などを否定しているようで肯定している感じがする。手を汚していない英雄なんていないし、秀吉が聖人君子なら天下を取っていない。せめて、信長の家臣になってからの出世街道の研究結果が知りたい。2025/08/31
あんこ
15
秀吉の闇の部分にスポットライトをあてた一冊。戦国時代は下剋上と言っても、由緒ある家の出身であるという大前提があったんだなと思った。出世すればするほど、闇が深くなっていった気がする。出自を捏造し本にするとか、見ているこちらの方が恥ずかしくなるレベル。資料も豊富に紹介されていて、言われてみれば確かにそういう人物だったと思う。しかし、どうも、歴史ドラマから、陽気な田舎者のイメージが強くて。やっぱりドラマはドラマとして楽しむものだと、再認識した次第。2016/11/15
おさむ
15
成り上がりものである秀吉は、一次史料が少ないだけに様々な憶測や後のねつぞうも混じった『明るく剽軽な』人物像がつくられていることを知りました。正に「歴史はつくられる」ですね。2014/09/07
軍縮地球市民shinshin
11
最近の秀吉の出自に関わる研究は、民俗学などの影響を受けて、非農業民である(つまりそれは被差別民へとつながっている)ことを強調するあまり、現実の秀吉とは程遠いものになっていると著者は指摘する。つまり服部英雄『河原ノ者・非人・秀吉』を批判しているのだがこれには同感。指が六本あったというのは史実だと考えられるが、これは病気なわけでそれを強調するのは良くない。ただ本書は著者のオリジナルはあまりないと思う。渡辺世祐という戦前の学者が『豊太閤の私的生活』という本を出しているがこちらの方が服部より信頼が置ける。 2015/04/09
なつきネコ@着物ネコ
5
秀吉をコンプレックス持ちの努力家と言う当たり前の人格を引き出した専門書。異説に対するする通説を固め、美濃大返しや墨俣一夜城の伝説を検証は納得させられる。最近の通説では秀吉が豪農の出自とか言うのを聞くが、それを否定する根拠は見事。 ただし、秀吉の河原者説の否定が弱い気がする。2013/07/15
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