宝島社文庫
骨董探偵―馬酔木泉の事件ファイル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800286390
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人間国宝候補とされる京都・鞍馬の陶芸家・西村世外。その窯元で修行する早瀬町子はある日、世外が作り上げた、瑠璃色に輝く「曜変天目」に心を奪われる。まるで器の中に宇宙を納めたような模様は、世界中で数点しか存在せず、製法不明の幻の器と同じだった。世外は口外するなと強く言い、その直後、何者かに殺された。さらなる殺人も起こり、幻の器で起こる真実を、町子は保存科学のエキスパート・馬酔木と追う。『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ。

内容説明

人間国宝候補とされる京都の陶芸家・西村世外。その窯元で修業する早瀬町子はある日、世外が作り上げた茶碗「曜変天目」を目撃する。それは、人力の及ばない偶然によってしか生成されない幻の器。世外は町子に曜変天目に関して口外を禁じるが、直後に何者かに殺されてしまう。世外はなぜ作り、なぜ隠し、なぜ殺されたのか。町子は美大の先輩で保存科学の専門家・馬酔木を頼り、真相を追う。『このミス』大賞シリーズ

著者等紹介

一色さゆり[イッシキサユリ]
1988年、京都府生まれ。東京藝術大学芸術学科卒業ののち、香港中文大学大学院修了。2015年、第14回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し、2016年に『神の値段』(宝島社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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評価

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感想・レビュー

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nobby

121
うーん、ちょっと色々散らかってしまった感じかな…ほとんど陶芸の知識持たない自分でも魅力たっぷりに読める描写は素敵。そこに未だ明確に解明されていない幻の器「曜変天目」など絡んでくるのも悪くない!ただ、人間国宝候補に挙げられる師匠の周囲で起こる殺人にむけての人物背景があまりにも分かりやすい…反面、その動機が様々な伏線を拾っているのは確かだが、如何せんゴチャ混ぜで分かりにくく後出しに感じられるのも残念…骨董探偵をうたう馬酔木 泉の行う科学的な調査の斬新さが興味深いだけに、そちらにもっと焦点置いて欲しかったなと…2019/11/28

佐島楓

50
骨董の知識の豊富さはさすが専門家。人物はもっとどぎつくてもいいのではないか。2018/07/27

ぽぽ♪

37
人間国宝の窯元で修行する町子。その人間国宝が殺された。町子は美大時代の先輩で大学准教授の馬酔木に相談する…陶芸の世界は興味無かったので、新鮮でした。事件の方は、そこまでトリックが凄い!とかではないですが、馬酔木のキャラが立ってて面白かったです。次のシリーズあれば又読みたいです。2019/03/07

よっち

26
次期人間国宝候補の陶芸家・西村世外の弟子として働く早瀬町子。その心を大きく揺さぶった焼き物を見た翌日に世外が殺され、大学で保存科学の研究をする先輩の馬酔木と共に不思議な器の謎と犯人を追うミステリ。後を継ぎたいが折り合いが良くない息子の久作、訳ありの過去があり長く仕える源田、あまり想いが見えない妻・静江という背景。そして世外が生み出した曜変天目の謎。今回も著者さんらしい陶芸界隈事情の解説は流石で、ミステリとして見ると紆余曲折の先にある結末はわりと平凡な構図でしたが、それを補って余りある読み応えがありました。2018/07/25

さるまる

21
作者の2冊目の本。陶器の蘊蓄はよくわかりためになります。が、人物描写が今三つくらい。そのあたりはもう少しこなれていくといいのかなあと思います。因みに犯人は瞬殺でわかりました(少し自慢w)王道といえば王道の展開なのですぐわかるはずです。ただ情報量が少なくて動機付けが難しかったですw そのあたりも課題かもw でもまた作者の作品は読むと思います。2019/08/27

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