どこかでベートーヴェン

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784800255679
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ 天才ピアニスト・岬洋介、最初の事件! 豪雨によって孤立した校舎に取り残された音楽科クラスの面々。 そんな状況のなか、クラスの問題児が何者かに殺された。 17歳、岬洋介の推理と行動力の原点がここに。 “どんでん返しの帝王”が仕掛けるラスト一行の衝撃。 累計100万部突破! 「さよならドビュッシー」シリーズ最新作

内容説明

ニュースでかつての級友・岬洋介の名を聞いた鷹村亮は、高校時代に起きた殺人事件のことを思い出す。岐阜県立加茂北高校音楽科の面々は、九月に行われる発表会に向け、夏休みも校内での練習に励んでいた。しかし、豪雨によって土砂崩れが発生し、一同は校内に閉じ込められてしまう。そんななか、校舎を抜け出したクラスの問題児・岩倉が何者かに殺害された。警察に疑いをかけられた岬は、素人探偵さながら、自らの嫌疑を晴らすため独自に調査を開始する。

著者等紹介

中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』にて2010年第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れみ

378
ショパンコンクールのニュースでかつての級友・岬洋介の名前を聞いた主人公・鷹村亮が、高校時代に起こった殺人事件と自らにかけられた疑いを晴らすべく犯人探しをする岬との日々を思い起こす…というお話。どこか浮世離れしたような飄々としたところは17歳の頃も同じ。だけど父親との確執や同級生たちとの溝や夢を諦めざるをえないような事態などずいぶん苦しい展開で辛いなあ。そして…エピローグの最後の一文でおお!となった。次回作のタイトルにもベートーヴェンが入ってるということはこの続きになるんだろうなあ。楽しみ!2016/10/30

nobby

311
シリーズ4作目は高校生な岬洋介最初の事件。殺人を疑われる事件は、真犯人も予想通りでミステリーは軽め。それより才能への羨み・妬み、親など若気ならではのストレートな言葉の応酬が痛々しい。文化祭での圧巻の演奏からの異変には、現況分かって要因に至り哀しい。誇張する演出とは割り切っても、彼が負った障がいへのクラスメイトの仕打ちは目に余り許せない。棚橋先生の力強い言葉がせめてもの救い。友の前での“最後”の演奏には止め処なく涙…いつものどんでん返しはないが最後の一行にはニヤリ♪2016/10/18

冴子

306
岬先生シリーズ最新刊にして、シリーズ最初の事件。岬先生が高校生の頃の出来事。事件は殺人だが、話としては岬洋介がどんなに凄い才能の持ち主で、周囲から妬まれていたが、を描いている。洋介は才能、頭脳、容姿に恵まれているが、それを自覚してないところが面白いのかもしれない。話はよくできているとは思うが、検察官がそんな田舎(岐阜の山奥)に赴任するとか、僅か半年で転勤、とかはご都合主義に過ぎる。まあ、次回の予告もあったし、楽しみにしておこう。相変わらず音楽の描写がステキ。2017/01/20

bookkeeper

305
★★★☆☆ 初読。山あいの高校音楽科に来た転校生は圧倒的なピアノの技量で同級生達を動揺させる。やがて学校が集中豪雨により孤立した際に生徒の1人が殺害される。 音楽ミステリシリーズで、岬洋介の苦闘の歴史の出発点。自分にはどうやら天賦の才がないらしいと気付かされるのは辛いよね。それでも努力して自分の居場所を探すことの貴さを説くシーンは胸を打つ。苦すぎて飲み込むのは容易ではないけど。 それにしても岬先生、17才で既に技術が完成してるんですね。初めて症状が顕在化した時の動揺が痛ましい…。神様は残酷だね。2018/11/28

まちゃ

298
このシリーズのメインキャラクタ・岬洋介の高校時代を描いた物語。相変わらずの音楽表現に圧倒されました。文章から演奏の臨場感が伝わってくるのはさすがです。人並外れた音楽の才能に恵まれながらも、突然の障害で音楽の道を諦めざるを得なかった岬洋介の悲哀が良く描かれていたと思います。今回は軽めのミステリーでしたが、次は岬洋介が活躍する本格ミステリーを読みたいと思いました。今後も楽しみなシリーズです。2016/07/24

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