なぜあの人は平気であなたを傷つけるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800241948
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C0011

出版社内容情報

パワハラ、DV、いじめ、虐待……有形無形を問わず我々のまわりには理不尽で残酷な暴力が溢れています。本書では、そうした人間の攻撃性のメカニズム、加害者と被害者の特殊性の関係を精神科医の春日武彦氏が分析。人間の攻撃性の本質と精神構造を知ることは、職場や家庭でいわれのない攻撃を受けて悩んでいる方にとって、大きな一助となります。本書では、さまざまな事例を分析し、攻撃者の空虚な心を暴きます。

内容説明

“天敵”の心理を知って身を守る。幸せそうな奴は敵、「私のルール」が絶対など空虚な「加害者心理」の精神分析。身近な人の理不尽な攻撃から心を守る“処方箋”

目次

第1章 攻撃する、とはどのようなことか
第2章 なぜ、あなたが標的なのか
第3章 職場における「攻撃」
第4章 イジメの仕組み
第5章 家庭における「攻撃」
第6章 自分自身を攻撃する人たち
第7章 では、どのように対処すべきなのか

著者等紹介

春日武彦[カスガタケヒコ]
1951年、京都府生まれ。日本医科大学卒業。医学博士。産婦人科医を経て精神科医に。都立中部総合精神保健福祉センター、都立松沢病院部長、都立墨東病院精神科部長などを経て、現在成仁病院顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

澤水月

36
自らが「部下から」パワハラ受けた体験、ブラック企業や職場いじめの実態から「退屈」が加害者を蝕む病理説く。高橋まつりさん問題表面化直前の刊行だがアイヒマンの実験やアーレントの考察引き、凡庸極まる人間みなの中にある支配欲・残虐さを炸裂させる閉鎖空間(カルト集団や職場など) を考察。相手と同じ位置に立たず心の拠り所を…とグリムスパンキー紹介され仰天!荒れ狂う人間への対処例は使えそう。一見普通の実用書だが随所で覗く春日節がいい味、人は1人で生きられぬ、記憶や夢から追い出せんのだからって! 自殺の考察自死遺族に響く2017/01/19

阿部義彦

25
精神科医の春日武彦さんの、厄介な人(サイコパス)にたいする処方箋。一言で言えば退屈だからでしょう。とでも済ませられるのが凄いですが、その内実は様々です。同じ人間とは思えないほど。まともにぶつかったらはね飛ばされてかなりのダメージを負うので、あしらう気持ちかスルーするのが一番よいみたいです。またパターン化して、このパターンできたかと思えばそんなに嫌な思いもいない筈だという事です。今後の役に立ちました。2020/03/15

くさてる

21
DV、会社、学校でのいじめ、他人から嫌われ、攻撃されること。その成り立ちについて、精神科医である著者が具体例や文学作品からの引用(それがウィリアム・トレヴァー「ピアノ調律者の妻たち」だったりするあたりが素晴らしい)を使いながら、様々な角度で分析した内容。個人的に職場での攻撃的なひととのやりとりに疲れていたときに読んだので、不思議な納得感と「だからどうしろと」という気持ちの両方を感じたのですが、ちょっとだけ楽になった気がします。面白かったです。2020/11/04

サワ

9
面倒な人と関わるのは腹が据わっていれば良さそうですね…冷静に対処します。いやぁ…傷つける側は鬱憤晴らしとか、ある種の寂しさを癒やす為に傷つけるのですね…参ったものです。確実に止めるには相手の欲求が満たされる必要がありますし、一回で止まるなんてまず考えられません。人口に膾炙しているイジメや虐待の解決方法では、効能は薄いでしょうね。相手を満たしつつ、自分へのダメージを最小限に留めること。難儀なものです。 2020/08/31

あられ

9
傷つけられても運が悪かった、では、ちょっと納得いかないのですが。理由もなく、簡単に、傷つけられる。逃げるしかないのかな。。。2016/09/18

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