内容説明
興国科学研究所に勤める研究員・円城寺は、突然センター長の呼び出しを受けた。二年前に論文捏造の疑惑で日本中を騒がせた“PAX細胞”についての論文が、今になって再び投稿されたというのだ。当時、疑惑の渦中にいた人物たち―一人は失踪、一人は謎の死を遂げているにもかかわらず。いったい誰が、何のために疑惑の論文を投稿したのか。クビ寸前の円城寺は、文部科学省に新設された研究公正局から派遣されてきたキレ者役人・二神冴希とコンビを組み、計算科学者など秘密のサポート・メンバーとともに、捏造論文の真相に迫っていく―。
著者等紹介
喜多喜久[キタヨシヒサ]
1979年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。現在、大手製薬会社に研究員として勤務。第9回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、『ラブ・ケミストリー』(宝島社)で2011年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
102
STAP細胞がモトネタなんでしょうね。二神さんが登場後に急展開していきイイ感じ。2017/08/16
Yuna Ioki☆
60
1442-138-45 喜多喜久作品初読み。小保方氏の件をモチーフにした小説。研究者はこんな人たちですよと紹介するかのような作品。二神のキャラが飄々としていながらキッチリ締めるところは締める感じで楽しめた。2016/05/18
らむり
53
STAP細胞事件をモチーフにしたサスペンスを期待して手に取りましたが、違いました。STAP細胞事件は素材として出てくるだけで、それとはあまり関係ないミステリーでした。。残念。謎解きの発想がラブケミストリーに似てるな〜って思ってたら、同じ作者でした。。2015/01/27
starbro
51
喜多喜久の作品は初読です。STAP細胞とゴーストライターという旬の話題を上手くミステリーにしてあり、楽しく一気に読めました。このミス系の出身だけあり、海堂尊のチーム・バチスタの栄光を彷彿させる感じもしますが、二神冴希のキャラは魅力的です。シリーズ化も視野にいれているのでしょうか?2015/01/09
ren5000
39
間違いなくあのSTAP細胞捏造事件を土台として書いたんだろうけど、あまりにあからさますぎて少々作者の怒りを感じました。「サイエンスを愛していますか」というセリフは作者自身の思いじゃないだろうか?そういえばあのリケジョの方はどうなったのかな?どうやら私も冷めやすい日本人の一人であるようです(笑)2015/06/30
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