内容説明
初心忘るべからず。何歳になってもその時の初心がある。トップリーダーたちに読み継がれてきた600年を経ても新鮮なビジネスに役立つ名言。
目次
1 初心―学ぶ姿勢とは
2 花―成長
3 勝負の心得
4 批判を生かす
5 幽玄
6 品格
7 面白さ
8 成功
9 幸福
著者等紹介
世阿弥[ゼアミ]
1363?~1443?。室町時代の能楽師。父の観阿弥とともに能楽を大成し、多くの書を残す。なかでも『風姿花伝』は名著として評価が高い。観阿弥と世阿弥の能はその後も受け継がれ、世阿弥の多くの作品は現在も上演され続けている
森澤勇司[モリサワユウジ]
能楽師小鼓方。重要無形文化財「能楽」保持者(総合指定)。テンプル大学日本校在学中に能楽を志す。能楽の舞台に出演中、脳梗塞のため集中治療室に運ばれるが、後遺症なく復帰。病後のうつ状態をきっかけに日本メンタルヘルス協会にて心理学を学び克服する。現代心理学と能楽に共通点が多く、人間の本質や感情そのものが凝縮された心理劇であることを再確認。心の豊かさと文化意識の向上に貢献する活動をしている。明治大学客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大先生
8
【すべての物事に対して効果を発揮し、あらゆる問題を解決する教え=「初心忘るべからず」。私たちの仕事は、人々の幸福を増やし長く続くよう祈りを込めることに存在意義がある。これを「寿福増長」という。私利私欲を目的にすることは、道が廃れる大きな原因になる。たとえ子がいたとしても実力のないものに伝えてはいけない。「家、家にあらず。継ぐをもって家とす。人、人にあらず。知るをもって人とす」 これは万事に行き渡る最高の芸術的人生を創る法則だ。】会社を継がせる場合にも当てはまるのではないでしょうか。もちろん、政治家も(笑)2025/03/01
hinotake0117
1
はるなさん @unicohm 、土井英司さん @eijidoi と立て続けにオススメされているのを見て、Kindle初めの1冊として。 初心忘るべからずで知られる世阿弥だが、全体を通じて基礎をおろそかにしない大切さを強調されている印象。 基礎あってこそアレンジもできる。2025/01/03
Mike
0
「風姿花伝」は名前だけ聞いたことがあった。オードリーのオールナイトニッポンでも能や世阿弥に興味があるという話があって、面白いんだろうなと思っていたところに入門編として良さそうな超訳版に出会った。芸事に限らず、人と接する人、いやモノづくりに取り組む人、広く当てはまるエッセンスな気がする。とかく「基礎」を大事にすること。そして序破急、いわゆる緩急を付けること。芸でも日常でも非常に大事な話だと思った。あくまで超訳版なのでもう少し内容に近い本も読んでみたい。そして能を生で見てみたいと思った。2024/08/04