内容説明
もはや語り尽くされた流行語「グローバル化」を今、再考する!1990年代以降に広がったヒト・モノ・情報が脱領域的に移動する「グローバル化」時代の趨勢の中で、わが国は何を受容し、何に抗したか?経済・労働・エスニシティ・教育・科学技術・スポーツ・政治・ジェンダー・社会運動・環境・都市・災害・福祉・日本語教育・文化―否応なく「グローバル化」の波にさらされた諸領域におけるその具体的影響およびその後に顕在化した様々な事象を浮かび上がらせた“グローバル・スタディーズ”叢書第4巻!
目次
経済 経済のグローバル化と労働分配率の関係―1990年代~2010年代の交易条件に注目して
労働 日本におけるグローバル化と労働―その研究史と欠落した視点
エスニシティ グローバルな人の移動と国民国家の再編:「脱」なき「再国民国家化」としての日本
教育 グローバル人材の育成をめぐる奇妙な関係
科学技術 開放か鎖国か―揺れる日本の科学技術研究 中国「千人計画」をめぐって
スポーツ サッカー、最初にして唯一のグローバルな競技
政治 日本政治の「失われた30年」
ジェンダー グローバル社会のなかの象徴天皇制―残存する家制度
社会運動 グローバル化と社会運動―サミット・プロテスト/運動行為を事例に
環境 ジュゴンを待ちながら―「不在」の生き物が導く沖縄の平和・環境運動
都市 グローバル化と都市
災害 災害研究と「災禍の儀礼」研究
福祉 形式合理性と実質平等性の宥和と相剋―グローバル化と日本:福祉
日本語教育 複数言語環境で育つ子どもへの日本語教育―「学び」を育む支援の中で見られた子どもの変化とは
文化 神の子どもはみな踊る:ダンスミュージックの越境
著者等紹介
内海博文[ウツミヒロフミ]
ヴェネツィア・カフォスカリ大学アジア・北アフリカ研究科准教授、博士(人間科学)。専門:社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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