内容説明
科学技術の発展で失われるものは何か―AI兵器の登場と「戦争」、体外受精技術の革新と人間の「性」、オンライン授業の普及と「教育」、社会のハイテク・デジタル化は、人々をどこに連れて行くのか。歴史の“モノ化”(物象化)の帰結を探る!
目次
1章 問題の所在(現代とはどんな時代か;「物象化」とは何か―マルクス、ジンメル、ウェーバー;物象化、技術化、合理化のパラドクス)
2章 兵士のいない戦場(「戦争論」の古典;人格的(人どうしの)闘争から物象的(武器による)戦争へ
記号化する現代戦―自律化する兵器(LAWS))
3章 親の不透明な生殖医療(物象化される生と性;モノ化する生と物象化する性;「想像の共同体」としての未来家族)
4章 人の香りがしない学校(教育の世界も容赦ない物象化―通信制高校の台頭;深入り避ける若者;通信制大学の現在)
5章 現代はどこに向かうのか(合理化による非合理化;社会の物象化の帰結;車による生活世界の植民地化)
著者等紹介
佐久間孝正[サクマコウセイ]
1943年生まれ。1970年東北大学大学院教育学研究科博士課程中退。現在、東京女子大学、立教大学、東京通信大学各教授を経て、東京女子大学、東京通信大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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