出版社内容情報
尾? 久仁子[オザキ クニコ]
著・文・その他
浅田 正彦[アサダ マサヒコ]
監修
中谷 和弘[ナカタニ カズヒロ]
監修
内容説明
戦争犯罪の処罰をめぐって注目される国際刑事裁判所(ICC)を分かりやすく解説!2002年に設立された国際刑事裁判所(ICC)は、国際社会共通の価値を守るために、ジェノサイド、人道に対する犯罪、戦争犯罪及び侵略犯罪の裁判を行う。内戦や地域紛争、ロシアのウクライナ侵攻に伴う人道危機においてICCへの注目と期待が集まっているが、限界を指摘する声もある。国際法・外交ブックレット第5弾の本書では、2019年までICCの築判官を務めた著者が、豊富な事例に基づいて、ICCの役割と課題を分析する。
目次
国際刑事法と国際刑事法廷の歴史(国際犯罪と国際刑事法;国際刑事法廷の歴史;国内裁判所における訴追)
2 国際刑事裁判(ICC)の構成と機能(ICCの設立;ICCの組織;管轄権、トリガーメカニズム ほか)
3 国際刑事裁判所の対象犯罪とコア・クライム(ジェノサイド犯罪(集団殺害犯罪)
人道に対する犯罪
戦争犯罪 ほか)
著者等紹介
尾〓久仁子[オザキクニコ]
1979年外務省入省。2021年中央大学法学部特任教授。東京大学学士(教養)、オクスフォード大学M.Phil(International Relations)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紙狸
16
2022年9月刊行。ブックレットであり、国際法の専門家でない人が国際刑事裁判所(ICC)についてバランスのとれた知識を得られる好著。国際法に反した個人を裁く裁判の歴史(ニュルンベルク裁判、東京裁判から始まり、旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所とルワンダ国際刑事裁判所、そしてICC)。ICCを論じるには、まず扱ったアフリカの事件について知ることが重要だと分かった。著者、尾﨑久仁子氏は、元ICC裁判官。ICCがプーチン露大統領に対する逮捕状を出す前だが、ロシア・ウクライナ戦争勃発の緊張感は伝わる。2025/01/22