内容説明
国立大学事務局では誰が出世するのか?国立大学で教員とともに働く事務職員。その存在は目立たないが、最近その働きぶりに注目が集まり、さらなる活躍が期待されている。国立大学法人化前、事務職員が国家公務員であった時、彼らが出世する仕組みは文部(科学)省の人事システムと相互に深く関連していた。しかし、法人化によりその仕組みにも変化が現れている。昭和30年頃から始まった国立大学事務職員の管理職への昇進構造と能力開発の在り方について、法人化を経た今に至るまでの50年以上に渡る通時的変化を明らかにした。
目次
序章 問題関心と本書の構成
第1章 国立大学と文部省の組織
第2章 国立大学事務局幹部職員の昇進構造
第3章 国立大学事務局幹部職員の職務遂行能力とその開発
第4章 国立大学事務局幹部職員の昇進構造と能力開発の法人化による変容
終章 結論と含意
著者等紹介
渡辺恵子[ワタナベケイコ]
国立教育政策研究所教育政策・評価研究部長。1969年東京都生まれ。1992年東京大学法学部卒業。文部省入省。大臣官房人事課、初等中等教育局、高等教育局等において勤務。2003年以降、国立情報学研究所、国立教育政策研究所、東京外国語大学、東京学芸大学での勤務を経て2013年より現職。2016年より国立教育政策研究所幼児教育研究センター長を併任。2016年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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