内容説明
東京・大阪・横浜・名古屋・神戸・広島・高知・長崎・静岡―日本の各都市に潜むリスク。自然災害を人災にしてはいけない!政府が目先の経済効率を優先し都市へ人・モノ・情報を一極集中させた結果、日本の各都市に様々なリスクが放置されたままでいる。早急な都市一極集中からの脱却および土地の制御や管理を通した災害リスクの低減の方略を唱える、緊急提言の一冊!
目次
第1章 序論―本書の主旨
第2章 世界と日本の都市の自然災害リスク
第3章 東京の土地環境と災害危険性
第4章 国土の災害自然環境
第5章 主要都市の土地環境と自然災害リスク
第6章 災害リスク低減策
著者等紹介
水谷武司[ミズタニタケシ]
京都大学経済学部卒業。東京都立大学理学部地理学科卒業。科学技術庁国立防災科学技術センター災害研究室長、千葉大学理学部地球科学科教授などを経て、国立研究開発法人防災科学技術研究所客員研究員。理学博士、技術士(応用理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばこ
0
サブタイトルにもあるように、日本の主要都市の自然災害リスクを、最初は相互に指標を用いて比較、その後に個々の事情を詳述した書籍。まずは俯瞰で、そして細に入るという構成は分かりやすい。ただ、内容については最初の「指標」に著者の恣意が入っており、「世界最悪」のあおりが揺らぐ。加えて引く資料が軒並み古い、ここ数十年のことが十分にレビューできていないことが残念。最近に過去の著書と方向性がやや近い本を出すなら、違いは新味だと思うけど、それがなかったかなと思う。過去の著書はかなり良いので、そっちを読み直します2020/03/04
-
- 電子書籍
- 月刊誌PHP 2017年3月号