内容説明
今や必須の大学学習成果の可視化へ向けて、諸大学におけるアウトカムの共通性と多様性を両立させ、国際的にも通用する、妥当性と信頼性を備えた評価枠組みをどう構築するか。本書では、この課題への世界10カ国の取組みを通じて、新たな大学質保証のグランド・デザインを追究した。
目次
序章 アウトカム重視の大学教育改革―その背景と概念の整理
第1章 ドイツにおける大学の質保証システムと学習成果アセスメント―「資格枠組み」を中心に
第2章 フランスにおける学士課程改革と学習成果アセスメント
第3章 アイルランドにおける大学教育の質保証―進行するグローバル化・ヨーロッパ化への対応
第4章 中国における学習成果に基づく大学教育の質保証―政府主導による多様な取組の推進
第5章 メキシコにおける大学教育の質保証―私立大学激増に伴う質保証システムの整備と学習成果アセスメントの取組
第6章 日本における大学教育の質保証―学習成果アセスメントの歴史的展開
第7章 学習成果に基づく英国の大学の質保証システム―教学マネジメントの視点から
第8章 台湾の大学評価における学習成果導入のインパクト―競争にさらされる大学の自立と管理
第9章 アメリカにおける学習成果重視政策議論のインパクト―ひきつづく議論のなかで
第10章 韓国における大学教育の質保証―プロセス管理の変革と学習成果アセスメント導入のインパクト
終章 アウトカム重視の質保証アプローチの展開―参照基準としてのコンピテンス枠組みに基づく学習成果
著者等紹介
深堀聰子[フカホリサトコ]
国立教育政策研究所高等教育研究部総括研究官。1967年生。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退、コロンビア大学大学院教育学研究科博士課程修了(Ph.D.)。専攻は比較教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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