発達障害支援の社会学―医療化と実践家の解釈

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  • サイズ A5判/ページ数 226p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784798912868
  • NDC分類 378
  • Cコード C3037

内容説明

突然の立ち歩きや大声はじめ、かつてわがまま、しつけ不足など非医療的に捉えられていた児童生徒の行動は、現在は「発達障害」に伴う諸症状として医療的に再解釈され、対処されつつある。だが診断や解釈の不確実性、支援方法のばらつき、家族の反発など、問題は一件落着にほど遠い。学校や医療・矯正施設における実践家へのインタビューを中心にこの問題を総括するとともに、現状改善への方向を具体的に追究した。

目次

序章 発達障害児支援の問題と課題
第1章 医療化論と発達障害
第2章 「学習障害」概念の制度化プロセス
第3章 学校における医療化プロセス
第4章 療育施設における諸問題と不確実性
第5章 非行と障害の関連性についての語られ方
第6章 矯正施設における医療化プロセス
第7章 まとめと結論

著者等紹介

木村祐子[キムラユウコ]
1978年岐阜県生まれ。2013年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了、博士(社会科学)。現在、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科リサーチフェロー、お茶の水女子大学・玉川大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まつゆう

1
「障害」の医療化は現場に不確実性をもたらしているが、そのことを発達障害支援に携わる実践家はどのように解釈をし、対処をしているのかという点からまとめた作品。論に意外なところはないが、堅実にまとめられていて面白い。2016/10/19

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