内容説明
「法律を守りましょう」という看板はめったにないが、「マナーを守りましょう」という看板は、日常生活のいたるところにある。しかし、マナーや作法は単なる社会秩序のための身体技法ではない。本書は、「あいさつ」「車内での化粧」「喫煙と飲酒」「マナー検定」「旅行」「江戸しぐさ」「フェアプレイ」などの事例に接しつつ、マナーの過去と現状を問い、新たなマナーの地平を展望した社会学書である。
目次
第1章 “マナーと作法”の社会学に向けて
第2章 現代社会におけるマナーの諸相
第3章 「マナー不安」の時代―職場適応のスキルを物語る若者たち
第4章 スポーツの身体性とマナー
第5章 マナーのなかの子ども―「子どものマナー」を考えるために
第6章 マナーを通して学校に公共空間を拓く―商品交換的な「交換様式」の支配を超えて
第7章 キャンパスのなかのマナー問題
著者等紹介
加野芳正[カノヨシマサ]
1953年生まれ。教育社会学。香川大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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