内容説明
明治45年、国鉄に初めて「特別急行」という種別の列車が運転を開始してから102年余り、現在のJRに至るまで数え切れないほどの優等列車が誕生した。昭和初期に登場した愛称名付きの特急「富士」「桜」「燕」、動力近代化黎明期に登場した「こだま」「はつかり」、効率化、高速化発展時代の「月光」「しなの」、最後の国鉄型電車特急「踊り子」、そして、JR移行後に登場した新しいスタイルの「北斗星」など、時代ごとにエポックメイキング的な存在となった列車を時系列に沿って紹介。写真と編成表で日本の「名列車」の歴史を概観していく。
目次
第1章 客車全盛時代 明治45年(1911)~昭和29年(1954)―明治の特急誕生期から戦後の復興までを支えた名列車(国鉄初の特急1・2列車―明治45年(1912)6月15日
大衆特急3・4列車が誕生―大正12年(1923)7月1日 ほか)
第2章 電車・気動車発展期 昭和31年(1956)~昭和39年(1964)―動力近代化を後押しした名列車(気動車準急の先鞭を付けた「日光」―昭和31年(1956)10月10日
本格的な夜行九州特急「あさかぜ」―昭和31年(1956)11月19日 ほか)
第3章 高度成長期 昭和40年(1965)~昭和49年(1974)―高速化、効率化を象徴する名列車(東北初の電車特急「やまびこ」―昭和40年(1965)10月1日
世界初、寝台電車を「月光」へ投入―昭和42年(1967)10月1日 ほか)
第4章 国鉄末期 昭和50年(1975)~昭和62年(1987)―時代の大転換に登場した名列車(北海道初の電車特急「いしかり」―昭和50年(1975)7月18日
国鉄最後の蒸機牽引定期旅客列車―昭和50年(1975)12月14日 ほか)
第5章 JR時代 昭和63年(1988)~―新時代に生まれた個性豊かな名列車(待望の上野~札幌間直通特急「北斗星」―昭和63年(1988)3月13日
JR初の新製電車特急「有明」―昭和63年(1988)3月13日 ほか)
著者等紹介
佐藤正樹[サトウマサキ]
1960年北海道札幌市生まれ。「鉄道ダイヤ情報」編集部を経て1996年、郷里の札幌へ戻りフリーに。鉄道趣味や旅関連のライターとして、「鉄道ダイヤ情報」(交通新聞社)、「旅の手帖」(交通新聞社)、「週刊鉄道データファイル」(デアゴスティーニ・ジャパン)などの雑誌媒体を中心に執筆。2014年よりキハユニ工房代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価