内容説明
悲しみにくれる間もなく、地下へと向かったヴィトゲンシュタインとミクルホワイト。一方で地上に残されたエミリーたちに降りかかったあまりにも残酷な事件。孤児院時代から固い絆で結ばれていた親友アウロラを失ってしまったエミリーは決断する。古代から連綿と続く、神々の対立。始まりの事件から、小さなトリックスターに到達する全ての絡み合った紐がほどかれる。エミリー・レインは諦めない。「この世に偶然はない」のだから。
著者等紹介
マーツィ,クリストフ[マーツィ,クリストフ][Marzi,Christoph]
1970年生まれ。ドイツ西部、アイフェル地方のオーバーメンディヒで育つ。現在は妻タマラと3人の娘とともにザールラント州ザールブリュッケンに住む。2004年『Lycidas』でデビュー。同書により2005年ドイツ・ファンタスティック・プライズのドイツ語小説部門新人賞受賞
西浦貴浩[ニシウラタカヒロ]
翻訳家。1968年熊本県生まれ。広島で育つ。1993年、広島大学総合科学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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