出版社内容情報
“たかが即席ラーメン、されど即席ラーメン”。戦後、わが国で誕生した即席ラーメンは、そのパイオニア企業である日清食品とライバル企業が製品開発、品質改良を追及した結果として、現在では世界的な食品へと発展普及した。多国籍企業にまで成長した日清食品の製品改革の歴史と、内在する企業者活動を通してそのイノベーションの実態とその成果を明らかにする。
序章 企業発展の論理
第I部 即席めん業界の創成と市場の展開-日清食品の経営発展の歴史を中心として-
第1章 戦後の新食品“即席ラーメン<袋めん>”の登場と成長
第2章 日清食品の業界内における地位と経営成果の推移
第II部 日清食品における企業発展の経緯と歴史-製品革新と企業者活動を中心に-
第3章 日清食品における経営史の分析視点とその課題
第4章 市場創成期における日清食品の企業者活動
第5章 新製品“カップヌードル”の開発と日清食品のトップ企業への復帰
第6章 “ラ王”の開発と日清食品の地位
第III部 食品製造業における企業発展の論理
第7章 製品開発にみるカテゴリー革新の継続
第8章 製品革新の担い手-創業者「個人」からブランドマネージャー「組織」へ-
第9章 製品革新を支えたマーケティング・ミックス
終章 日清食品にみる食品企業発展論理の一般化
内容説明
“たかが即席ラーメン、されど即席ラーメン”、戦後、わが国で誕生した即席ラーメンは、そのパイオニア企業である日清食品とライバル企業が飽くなき製品開発、飽くなき品質改良を追求した結果として、現在では世界的な食品へと発展普及した。この論文は、このような食品を開発し、多国籍企業にまで成長した日清食品の製品革新の歴史と、そこに内在する企業者活動を通してのイノベーションの実態とその成果を明らかにしたものである。
目次
第1部 即席めん業界の創成と市場の展開―日清食品の経営発展の歴史を中心として(戦後の新食品“即席ラーメン「袋めん」”の登場と成長;日清食品の業界内における地位と経営成果の推移)
第2部 日清食品における企業発展の経緯と歴史―製品革新と企業者活動を中心に(日清食品における経営史の分析視点とその課題;市場創成期における日清食品の企業者活動;新製品“カップヌードル”の開発と日清食品のトップ企業への復帰 ほか)
第3部 食品製造業における企業発展の論理(製品開発にみるカテゴリー革新の継続;製品革新の担い手―創業者「個人」からブランドマネージャー「組織」へ;製品革新を支えたマーケティング・ミックス ほか)