内容説明
大阪のダウンタウン、天寺王の隣駅の信用金庫に真夏の白昼、強盗が押し入り、チャラい営業マン風の男とヒップホップファッションの若者、妙に色気の余った女と制服の女子高生の4人を人質に、銃を持った犯人は籠城。事件の背後では、戦国の梟雄・松永久秀が織田信長に背き、抱いたまま自爆したという伝説の「平蜘蛛の茶釜」を権力の象徴とする、闇の勢力の女王と配下の忍者たちがうごめいていた。巨大な荘園を建設して伊丹空港を封鎖、大阪を乗っ取り、かつての「帝国」を支配する…誇大妄想か、現実か。なぜ4人が人質になったのか?そして、「女王」の正体は。
著者等紹介
野崎雅人[ノザキマサト]
1970年、兵庫県尼崎市生まれ。95年、同志社大学文学部卒業。2005年、第5回関西文学新人賞受賞。08年、「フロンティア、ナウ」で日経中編小説賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そのぼん
13
洋楽の昔の歌が出てきたりするのは面白かったけど、登場人物が多いせいか、作品の世界に入り込みづらかった気がしました。2012/06/30
miu
11
天王寺!土地勘があるから、あの辺この辺がわかって面白かったんだけど…なんだか展開についていけないところも。ある種のプレイ的なところはちょっと苦手だった。ストーリーの突拍子のなさは万城目さんのあの物語やあの物語を思い出す!2015/03/17
ようへい
8
大阪を舞台にした壮大なホラ話は『プリンセス・トヨトミ』を思い起こします。タイトルも何か似てるし。一見無関係に見える3人が銀行強盗の現場に居合わせて、それぞれの経緯の話がとある謎の組織の姿を浮かび上がらせていく。個人的にはもっと紙幅を使って、超とまではいかずとも大長編ぐらいに話を膨らませても良かったのではないかな、と思いました。浅漬けで済ますにはもったいないような気がします。2021/08/21
しんちゃん
5
うはっ。ビックリこいた。この文章の拙さはなんだ。誰が話しているのかわからない会話文。まったく情景が見えてこない地の文。そして物語の繋がりを遮断しているような構成。こんなにも下手くそな本を読んだのは久しぶりだ。つうか、よくこれが本になったもんだ。信じられん。2012/02/22
Eddie
4
展開がバラバラでストーリーについていけず。 大阪が舞台なので楽しみにしてたのに、正直なところ全然オモロくなかった。2020/01/08
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- 和書
- 果てなき海へ漕ぎいでて