出版社内容情報
二十世紀最大の哲学書『存在と時間』がまんがでわかる!
古今東西の名著をわかりやすく紹介する
NHKの人気番組「100分de名著」のコミック版です。
難解で知られるハイデガーの『存在と時間』をテーマにした放送回を、
まんがにするとこでよりわかりやすくした一冊。
<<第1章>>私たちは同調しながら生きている
<<第2章>>いつの間にか加害者に……
<<第3章>>「本来的な生き方」を取り戻す!
<<第4章>>「責任の本質」とは?
ハイデガーの『存在と時間』を通じて成長する主人公たちとともに、
ぜひ「みんなに同調しない“本来の生き方”」を考えてください!
内容説明
みんなに同調しない“本来の生き方”を考える!
目次
第1章 私たちは同調しながら生きている
第2章 いつの間にか加害者に…
第3章 「本来的な生き方」を取り戻す!
第4章 「責任の本質」とは?
著者等紹介
戸谷洋志[トヤヒロシ]
1988年、東京都生まれ。関西外国語大学准教授。法政大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本詠み人
31
難解だと有名な哲学書をマンガ&解説で分かりやすく解説した書。ハイデガーの語る「他人に迎合して自分でものを考えない」姿勢は、確かに自分を失くす。だからと言って、孤独であることが自分の姿を明らかにするとは私も思えない。ハンナ・アーレントが批判したように、人は人の中に居ることでしか自らと他者の違いを気づけないから、私も人は他者の中に居なければならないと思う。自らの人生を全うするため(現在在=ダーザイン)に、やりたいことをやりたいように、よく考えて生きていきたい。2024/01/25
jjm
9
本屋でたまたま目に入ったマンガ。やさしそうなハイデガー解説本を見るとすぐに読みたくなってしまう、原典挫折者あるある。解説関係だと筒井康隆『誰にもわかるハイデガー: 文学部唯野教授・最終講義』以来。原典は当然ながら本棚の肥やしのまま。もうハイデガーは卒業しようと思います。(入学もできていないけど)2023/06/11
Aby
6
NHKの「100分de名著」をリアルタイムで見て,テキストを読んで,マンガ版にたどり着いた.それでもやはり,難解である.自分自身の生き方,考え方と照らし合わせて,問いかけを続ける.2024/02/04
まなか
6
私たちは空気を読み、周りと歩調を合わせながら生きている。そこからどう脱出すれば良いのか、哲学的に考えたのがハイデガーです。同調ばかりしていると、やがて自分の意思がなんなのかわからなくなってしまう。今回はマンガで読んでみましたが、もう少ししたら原作をしっかり読んでみようと思います。少し難しかったです…!2023/09/22
でんすけ
4
「この本の主題は、存在の意味を解明することです。しかし、それを成し遂げるために、ハイデガーは実に多様な問題を論じていきます。……『存在と時間』をどのように読むのか、、どこを重要だと見なすのか、ということのうとには、それを読む人自身の問題関心が非常に明瞭に表れているのかも知れません。」簡単ではあるが、自分的には木田元以外では初めて触れるハイデガー。「存在と時間」のテーマが、概略的に、けど明確にまとめられている。ハイデガーの哲学を日常に近づけて感じ取れただけで十分。2023/07/21