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内容説明
魔法使いが竜を駆逐し、世界の上位種として君臨する現代。魔法使いとして“失敗作”の烙印を押された少年・晴空は、最後の竜を看取り竜眼使いとなっていた。そんな彼の前に突然現れた少女・茉莉花―晴空を「兄さま」と呼び、最後の竜と人間のハーフだという彼女との出会いは、世界をくつがえす戦いの始まりだった!!竜と魔法が織りなす、下克上ハイスピードバトルアクション!!第8回HJ文庫大賞銀賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
θ(シータ)
10
「兄さま」「兄さま」いや〜茉莉花可愛かったね!!もう、晴空が羨ましすぎたよ。何回もこう「兄さま」って言ってくれるんだからでも、それを認めたいけど認められない晴空も良かったわ。そして、最後の最後でどんでん返し!!あれは、凄かった。よく、あんな発想あるな〜と思ったよ。個人的には好きだったから 星4つ【⭐️⭐️⭐️⭐️】
T.Y.
7
魔法使いが竜を初めとする神獣を滅ぼした世界にて。最後の竜から眼を受け取り竜眼使いとなった少年・葛木晴空の許に、その竜と人間の間の娘で、従って晴空の妹だという少女・竜胆茉莉花が現れる。世界に残るただ二人の同族として、共に竜を敵視する魔法使いと戦うことに…。後半の絶望感やそれに向かっていく熱さはなかなか。しかし主人公の行動原理、背景にある真相etc.の開示が消化不良だったり唐突だったりで進み方について行きづらいところが。そしてシリアスにつけコメディにつけ、楽しませるための「遊び」が足りないかな。2014/10/02
ギンレイ
5
【竜の居場所】 ドタバタコメディから入る異能ファンタジー。 凄く面白かった! コメディの作り方が割と良く、スラスラ読めた。 設定としては親いなかったり絶滅種だったりするのに重さを感じさせないライトさ。 でもいったんシリアスパートになるときちんと真面目に描いているという切り替えの巧さもある。 従来の構成手法をベースに中二要素やらコメディ要素やら手広くやって破綻してないので引き出しが豊富ですね。 今後に期待したいところです! 評価は ★★★★★★★★★☆ 9個星です!!2015/01/13
セトロ
5
きれいな黒髪(ただしイラストでは真っ赤)っていうのはどうにかして欲しかった。主人公と2人のヒロインの関係がしっかり描かれつつストーリーの盛り上がりもなかなかなので面白かった。これはいい感じの、ちょっと変速的な2ヒロインものになってくれそうで大いに期待している。2014/10/31
藤崎
5
魔法使いとの生存競争の果て、静かに滅びを受け入れた竜が、末期にかけらを託した少年と、血を受け継いだ少女が出会い、世界に君臨する魔法使いたちに自分の存在を示すバトルファンタジー。とりあえず「まつりかわいい」だけで後10巻は戦えるとか言ってみたり。全体的には、よくよく見れば全部繋がってることはわかるんですけど、少々要素多すぎでぱっと見は雑多な印象になってしまっていたかなと。個人的に、根底に「竜」という「大いなる存在への敬意」が感じられたのはよかったです。そんな、勝者には築けない歴史をどう継いでいくのか期待です2014/10/09