内容説明
保健・医療・介護・福祉を統合した高齢者住宅システムについて、先進地である米国や北欧諸国の事例、日本への導入例を紹介。厚生労働省が提唱する地域包括ケアシステムに沿った「高齢者健康コミュニティ」の理念・原則、誰でも入れるようにするための入居一時金の低価格化や返還の方法、高齢者の特性に配慮した住宅・施設・各種サービスについて、分かりやすく解説する。
目次
第1章 わが国の高齢者を取り巻く状況と高齢者ケアの問題点(人口動態の変化と高齢化にともなう問題;長期入院が引き起こす問題;不足する高齢者に適した住まい;医療・介護制度改革の行方;今後の高齢者ケアのニーズ)
第2章 米国のCCRCから学ぶ(米国のCCRC;代表的なCCRCとエリクソンシニアリビング;CCRCでの一日の流れ)
第3章 高齢者健康コミュニティ(北欧に学ぶ高齢者ケア;今後の高齢者ケアのあり方;高齢者健康コミュニティの理念と原則;高齢者健康コミュニティ実現に必要な6つの要件)
第4章 高齢者健康コミュニティのケーススタディ(玉昌会グループの取り組み;豊資会グループの取り組み;竜門堂グループの取り組み;梶原内科医院の取り組み;今後の高齢者健康コミュニティの構築に向けて)
第5章 高齢者の自立を支える(高齢者健康コミュニティで行うホームベース型健康支援;介護予防のための支援;高齢者のこころの支援)
著者等紹介
馬場園明[ババゾノアキラ]
1959年生まれ。1984年九州大学医学部卒業、1990年岡山大学医学研究科社会医学系衛生学修了(医学博士)。1993年ペンシルバニア大学大学院修士課程修了(臨床疫学修士)。岡山大学医学部講師、1994年九州大学健康科学センター助教授を経て、2005年より九州大学大学院医学研究院医療経営・管理学講座教授
窪田昌行[クボタマサユキ]
1954年生まれ。1979年九州大学工学部卒業、1981年同大学院修士課程修了。1993年ペンシルバニア大学ビジネススクール修了(MBA)。2000年岡山大学医学研究科社会医学系衛生学(医学博士)。建設会社で病院の企画・計画を担当、経営コンサルティング会社では高齢者施設の研究・経営指導を行う。2006年産学連携「医療福祉経営マーケティング研究会」事務局長。2014年、日本型CCRCを普及するためにNPO法人高齢者健康コミュニティを設立、理事長を務める。(株)CCRC研究所代表、(株)プラスネット取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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