出版社内容情報
一六世紀に登場した主権概念により、政治・国家の性格は大きく変わった。しかし、伝統的な国家観や秩序観は消えたわけではなく、変容しながら主権論に対抗し続けた。主権論の位置づけの再検討は、近代的自由の再検討を迫る。マキァヴェッリ、ルター、サラマンカ学派、ボダン、ホッブズ、ロックなど、一六─一八世紀の主権と自由をめぐる熾烈な論争を概観する。
内容説明
一六世紀に登場した主権概念により、政治・国家の性格は大きく変わった。しかし、伝統的な国家観や秩序観は消えたわけではなく、変容しながら主権論に対抗し続けた。主権論の位置づけの再検討は、近代的自由の概念に再検討を迫る。マキァヴェッリ、ルター、サラマンカ学派、ボダン、ホッブズ、ロックなど、一六‐一七世紀を中心に、主権と自由をめぐる熾烈な論争を概観する。
目次
1 国家像の変容(マキァヴェッリ―自由と征服の政治学;ルターとカルヴァン―近代初期における身体性の政治神学;サラマンカ学派―「野蛮人」と政治権力)
2 主権国家の成立(近代自然法論―普遍的な規範学の追究;ボダン―主権論と政体論;ホッブズ―神、国家、科学)
3 自由の諸条件(イングランド革命期の政治思想―ピューリタニズムとリパブリカニズム;寛容論の系譜―イングランド革命期の苦闘;ロック―宗教的自由と政治的自由;デスポティズムと反デスポティズム―絶対君主政下における権力と自由)
著者等紹介
川出良枝[カワデヨシエ]
1959年生。東京大学。政治思想史・政治理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
masabi
Haruka Fukuhara
Moloko
陽香
-
- 電子書籍
- 闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説【単話】…