内容説明
本書では、90年代にもてはやされたリエンジニアリングへの批判や、その非効率性を受け、現代ビジネスで利用できる効果的な変革の実践方法である「90日変革モデル」というフレームワークを提示する。これは、30日ごとに3つのフェーズに分け、各段階で問題を突き止め、実行計画を立案するもので、10年以上にわたる調査研究に基づいた方法論を用いている。過去20年間に変革を経た500社以上(3M、IBM、GE、日産、アップル、ベリサイン、ヒューレット・パッカードなど)のサンプルから、56のケースについて分析し、業界の経営者層へのインタビュー、ケーススタディ、記録文書の調査を通して、成功要因だけでなく、成功した企業が用いた特定の実践方法やツールを突き止めた結果から編み出された。汎用性があり、外部のコンサルタントや特定のシステム導入等をせずに実行でき、特定の国籍にとどまらない事例であることから、どの企業にも適用できる実効性を伴った有益なモデルである。
目次
第1章 90日変革モデル
第2章 変革の準備―計画を立てる
第3章 クロスファンクショナルチーム―チームのパワーを活用する
第4章 フェーズ1―企業を診断する
第5章 フェーズ2―未来を描く
第6章 フェーズ3―準備をする
第7章 変革の実施―実行する
付録 変革業績指標モデル
著者等紹介
タブリージ,ベナム[タブリージ,ベナム][Tabrizi,Behnam N.]
スタンフォード大学院や同校エグゼクティブプログラムにて教鞭を執るほか、ハーバードビジネススクールにも所属。専門は経営工学で、組織変革、クロスファンクショナル経営などの研究を行なう。過去にマッキンゼー・アンド・カンパニーと協力して100社以上の企業を対象とした「急速に企業を変革させる」研究で、フォーブス、シカゴ・トリビューン、ワシントンポストから草分け的な存在として賞賛された。その他、多数の受賞歴。IBM、ヒューレット・パッカード、オラクル、シスコ、ベリサインなど、数多くの企業に対するコンサルティング活動のかたわら、中国にも造詣が深いことから、ここ3年間で300人以上のCEOや公的機関と協力して調査研究を進めている
新井宏征[アライヒロユキ]
東京外国語大学外国語学部欧米第一課程英語専攻を卒業後、同大学院地域文化研究科にて修士号を取得。専攻は応用言語学。修士号取得後は外資系のソフトウェアベンダーにて、主に予算管理や経営分析関連の分野でコンサルティング活動に従事。2007年4月よりシンクタンク勤務。専門は情報通信分野(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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夢仙人