日本人の誕生―最新DNA研究が解き明かす。

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日本人の誕生―最新DNA研究が解き明かす。

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784798060224
  • NDC分類 469.91
  • Cコード C0045

出版社内容情報

本書は、日本人とはどんな人々なのかという問いかけに、ゲノムの立場から答えるものです。まずはゲノムとはどういったものかを説明したうえで、ヤポネシア人という名称を使いヤポネシア(日本列島)に数万年まえから住んできた人々の起源と成立についてのさまざまな説を紹介します。さらにはヤポネシアゲノムプロジェクトで進められているヒトゲノムデータ解析の手法と内容を解説している。そのうえで、東ユーラシアのゲノムの地域性、琉球列島のオキナワ人の特長をDNAから検証、さらにピロリ菌の研究からの日本列島への人類の移動についてを紹介している。ゲノムプロジェクトでの研究と発見は日進月歩ですが、その最新の状況についてを本書を読めばわかりやすく理解できます。

第1章 ゲノムとは
第2章 ヤポネシア人の起源と成立をめぐるこれまでの説
第3章 大規模ゲノムデータから浮き上がるヤポネシア人の遺伝的多様性
第4章 東ユーラシア系集団および日本列島集団の表現型多様性
第5章 ゲノムで検証するオキナワ人の由来
第6章 ピロリ菌ゲノムからさぐる日本列島への人類移動

内容説明

日本人とは、どんな人々なのだろう?この問いにゲノムの立場から答えるものである。日進月歩の分野で、2020年、ゲノム概念が誕生してからちょうど百周年にあたる今年までの成果を「ヤポネシアゲノム」プロジェクトを中心に紹介。“ヤポネシア人”の起源と成立に関する「うちなる二重構造モデル」を提唱する。

目次

第1章 ゲノムとは
第2章 ヤポネシア人の起源と成立をめぐるこれまでの説
第3章 大規模ゲノムデータから浮き上がるヤポネシア人の遺伝的多様性
第4章 東ユーラシア系集団および日本列島集団の表現型多様性
第5章 ゲノムで検証するオキナワ人の由来
第6章 ピロリ菌ゲノムからさぐる日本列島への人類移動

著者等紹介

斎藤成也[サイトウナルヤ]
1957年福井県生まれ。東京大学理学部生物学科人類学課程卒業。同大学理学系研究科人類学専攻修士課程修了。米国テキサス大学ヒューストン校生物医学大学院修了(Ph.D.)。東京大学理学部生物学科助手、国立遺伝学研究所進化遺伝研究部門助教授を経て、2002年より同研究所集団遺伝研究部門教授(現職)。琉球大学医学部特命教授、総合研究大学院大学遺伝学専攻教授、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授を兼任

河合洋介[カワイヨウスケ]
1978年岡山県生まれ。東京理科大学理工学部応用生物科学科卒業、同大学院応用生物科学専攻修了。博士(理学)。国立遺伝学研究所、立命館大学、前橋工科大学、東北大学、東京大学を経て現在、国立国際医療研究センターゲノム医科学プロジェクト上級研究員。専門は分子進化学・集団遺伝学。ヒトを対象とした集団ゲノムの集団遺伝解析を行っている。「ヤポネシアゲノム」では日本人の過去の人口動態の変化を明らかにする研究に取り組んでいる

木村亮介[キムラリョウスケ]
1974年神奈川県生まれ。早稲田大学教育学部理学科生物学専修卒業。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、東海大学医学部助教、琉球大学亜熱帯島嶼科学超域研究推進機構特命准教授を経て、琉球大学大学院医学研究科准教授。専門は分子人類学、集団遺伝学。人類の拡散と適応をテーマに、ゲノムと表現型双方の多様性について研究を行っている

松波雅俊[マツナミマサトシ]
1983年大阪府生まれ。北海道大学理学部卒業。総合研究大学院大学生命科学科遺伝学専攻博士課程修了。博士(理学)。現在、琉球大学大学院医学研究科先進ゲノム検査医学講座助教。専門は、分子進化学・集団遺伝学。琉球列島人のゲノム解析を進めている。また、ヒトに限らず、さまざまな動物の比較ゲノム解析をおこなっている

鈴木留美子[スズキルミコ]
奈良女子大学理学部生物学科卒業。一般企業勤務を経て、総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻博士課程修了。2010年から2019年まで大分大学医学部環境・予防医学講座でピロリ菌ゲノムデータの解析を担当。ピロリ菌の病原性や薬剤耐性解析のほか、世界各地から採取された菌をマーカーとして、人類集団の移動経路推定を行う。2019年から国立遺伝学研究所集団遺伝研究室に所属し、ヒトゲノムのデータ解析に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

78
興味深いテーマで、吾輩には難しいところ(特に第一章のゲノム解説、中でも集団遺伝学の基礎知識が数式などもあって理解が及ばなかった)もあったが、興味に惹かれて一気読み。  本書は、日本人の誕生とあるが、専門的にはヤポネシアと表記したかったのだろう。大まかには日本列島の意味。ゲノム解析の技術が近年飛躍的に高まり、まさに今、どんどん新しい知見が生まれつつある。本書では特に、第6章の「ピロリ菌ゲノムから探る日本列島への人類移動」が面白かった。2020/10/16

y

2
前半の3章が読みづらかったです。 引用している本の図を説明されても… オキナワ人、ピロリ菌の章は知らなかったことがふんだんにあり、とても興味深く読めました。2020/09/21

竜玄葉潤

1
面白かったが普通!ピロリ菌についてはよかったが。2020/10/29

伝奇羊

0
ゲノムの変化を確率で表す数式の展開方法がよく分からないlog e って何だったけとか数学の復習をせねば(汗)2024/02/02

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