内容説明
日本から南に五千キロメートル、赤道に近い南緯5度にワトム島は位置する。一九四四年(昭和十九年)十月、戦局が悪化する中、太平洋南東方面最大の基地ラバウルに駐屯する電信第十六連隊第一中隊に指令が下った。「ワトム島への海底ケーブルを布設すべし」潜水艦の寄港地とするために、直通電話が必要となったのだ。敵の攻撃をかいくぐり、水深三百メートルの海底に九キロメートル、九トンのケーブルを布設する計画は困難を極めた―。
著者等紹介
山崎誠蔵[ヤマザキセイゾウ]
1919年群馬県生まれる
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