内容説明
阪神淡路大震災が起こった平成七年の春、京都の短大で語学講師をしている「僕」に、懐かしい人物から連絡が入った。…パイク先生…。韓国は全羅道出身の精神分析医で、隠れたるオカルトの権威でもある。そんな彼には、病院から特殊なオファーが舞い込んでくる。ポルターガイストに悩む少女、人面瘡を患ったモデル、スティグマを負った主婦、多重人格を起こしたエステティシャン、そして悪魔憑きの女学生。現代医学では対処できないクライアントたちに、今日も先生の“治療”が始まる。
著者等紹介
徳永真一郎[トクナガシンイチロウ]
本名・徳永淳一。1964年生まれ。京都産業大学外国語学部ドイツ語学科卒。2001年「心霊科医パイク先生」、「魔法使いウクレレ」でコスモス文学新人賞小説部門、シナリオ部門を同時受賞。現在コスモス文学の会同人。不思議同好会(昭和63年設立)の棚上げ会長
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