SB新書<br> 支配の構造―国家とメディア‐世論はいかに操られるか

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支配の構造―国家とメディア‐世論はいかに操られるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 242p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797398854
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0236

内容説明

名著を通じて現代メディアに蔓延する問題に迫った『100分deメディア論』(NHK Eテレ)。出演者は高橋源一郎、大澤真幸、中島岳志、堤未果。放送は大きな反響を巻き起こした―しかし放送から一年。メディアを取り巻く状況はさらに深刻の度を増している。まだ語るべきことがあるのではないか。その想いから再結集した四人は新たな「名著」をもとに、現代メディアと日本の危機を徹底討論!

目次

第1章 政治権力とメディア―ハルバースタム『メディアの権力』(堤未果)(人間を通して事実を見る;単純化と視聴率主義への警鐘 ほか)
第2章 民意の暴走は止められるか―トクヴィル『アメリカのデモクラシー』(中島岳志)(政治を学ぶ人の必読書;「中間共同体」の必要性 ほか)
第3章 ナショナリズムの取り扱い方―ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』(大澤真幸)(ナショナリズム研究の古典中の古典;そもそも「ネーション」とは何か? ほか)
第4章 「本を燃やす」のは誰か―ブラッドベリ『華氏451度』(高橋源一郎)(ノスタルジックなSF作家の衝撃作;本を焼き払うファイアマン―第1部 炉と火竜 ほか)
終章 メディアの生きる道(文化には「分かりにくさ」が不可欠;「忖度」の構造に取り込まれるな ほか)

著者等紹介

堤未果[ツツミミカ]
国際ジャーナリスト。東京都生まれ。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒業、ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村証券を経て、米国の政治、経済、医療、教育、農政、公共政策、エネルギーなどをテーマに現場取材と公文書による調査報道で活躍中。講演、各種メディアに出演。多数の著書は海外でも翻訳されている。『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』で日本ジャーナリスト会議黒田清新人賞。『ルポ・貧困大国アメリカ』(三部作)で新書大賞2009、日本エッセイストクラブ賞

中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年大阪生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』で大佛次郎論壇賞を受賞

大澤真幸[オオサワマサチ]
社会学者。1958年、長野県松本市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。専門は理論社会学。2007年『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を受賞。2015年『自由という牢獄―責任・公共性・資本主義』で河合隼雄学芸賞を受賞

高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
作家。1951年生まれ。1981年『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長篇小説賞優秀作受賞。1988年『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞受賞。2002年『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞受賞。2012年『さよならクリストファー・ロビン』で第48回谷崎潤一郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

68
欧米のように宗教もなく、かろうじて残るモラルも次世代までもつかどうかわからないこの国は、正義のためにどうやって連帯していけばいいのか。それを考えるのが、今後の課題になるだろう。2019/07/18

とよぽん

48
何か、とてつもなく深い本を読んだ思いがする。日本のメディアの問題点を、その表層ではなく本質的なところから論じているからだろう。4人の論者が挙げた名著を軸に、ジャーナリズムの根幹を明らかにしている。中島岳志さんの「言論の自由の恐ろしいところは、『自由である』という錯覚だ。・・・ぼくたちはこのメディア社会の中で、いびつに歪んだ情報に洗脳されているのに・・・」との文に戦慄を覚えた。私たちは忖度や目くらまし、問題のすり替えなどに対して感覚が鈍磨しているのだ。NHK「100分de メディア論」を見たい。2020/03/22

ころこ

39
「100分de名著」をみて、同名の書籍を探していて本書をみつけました。おや?と思うことが多く、よく見比べてみると、番組の本ではなく、同じ出演者によるそれぞれ別の本を紹介した共著でした。まず、バランス感覚が失われています。じっくり思考するための語り口ではなく、煽って読ませようとしている序文が付してあります。本書で行われている議論は、自己言及的に本書の批判にもなります。現代に起こっている問題に引き寄せすぎていて、かえって紋切り型の言葉が並びます。同じ論者で印象が違うのは、編集者に問題がありそうです。2019/09/16

こも 零細企業営業

36
堤美香氏 「メディアの権力」byハルバースタム 中島岳志氏 「アメリカのデモクラシー」byトクヴィル 大澤真幸氏 「想像の共同体」byベネディクト・アンダーソン 高橋源一郎 「華氏451度」byレイ・ブラッドベリ コレら本の内容についての説明。 あと、作者の生きてきた時代背景なども説明した後に4氏でディスカッションをする形式。 コレ全部読んでみようかな・・ それでもう一回読んだらどう変わるのだろうか? 読んでみた印象は日本のメディアはジャーナリズムが弱い。 無いわけでは無い。最近はより一層弱ってる。2020/02/04

よこしま

33
ギャラクシー賞を受賞した『100分DE名著・メディア論』の4名が再び集まり、4冊の本の紹介と総論。気になった部分は、メディアのマス化を危険視していた部分。全国的ではない問題として宮崎県の口蹄疫事件の際、東京の大手は被害に遭った畜産農家のために走るタレント知事を売名行為と非難したのに対して、地元の人間から成り立つ地元紙は農家の苦悩や歴史的背景など丁寧に取材。メディアの多様性を唱えているのだけれど、90年代以降は米国でさえも地方のローカルメディアの消滅が目立ち、マス化への暴走の歯止めが効かないと。→2020/05/30

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