出版社内容情報
30~50代の食生活が認知症の予防につながる
「誰だっけ。ほら、あの人」から始まって、最初はゆるやかな下り坂。そして、診断がつく頃には、まさに1年ごとに病状が「転げ落ちていく」状態のアルツハイマー型認知症。
厚生労働省によると、2025年に認知症を患う人の数は700万人を超えるという推計が出ている。これは65歳以上の高齢者5人に1人が罹患している計算だ。今後、何の予防策も講じなかったら、あっという間に、認知症1000万人時代を迎えることに。
実は、認知症が発症するには、発病から通常20年を要する(確定診断した患者の余命は平均10年)。
仮に、40歳で発病したとすると、ゆっくり徐々に病気が進行し、60歳で発症。その後、70歳で確定診断され、80歳で死を迎えることになる。
つまり、30代から気をつけていれば、発病じたいを避けられるかもしれないし、40~50代でも、発病や発症を5~10年は遅らせられる。そうしたら、健康寿命を平均寿命に近づけ、認知症に苦しむ期間を5~10年間は短くできる。
本書では、アルツハイマー型認知症の原因物質について有力な仮説を打ち立て、なぜ「サラダ油」が脳と体に悪いかを解説し、脱「サラダ油」生活を啓蒙していく。
第1章 人はなぜ認知症になるのか?
第2章 サラダ油がなぜ「毒」に変わるのか?
第3章 サラダ油から生まれる「もうひとつの毒」
第4章 疑わしきは避ける! これが予防の大原則
第5章 どんな「油」なら積極的に摂っていいの?
第6章 「脳にいい」油と食生活のすすめ
第1章 人はなぜ認知症になるのか
・アルツハイマー型認知症の原因物質は、ヒドロキシノネナールにあった!
第2章 サラダ油はなぜ「毒」なのか
・ヒドロキシノネナールは、リノール酸の加熱によって生じる
・リノール酸が豊富なサラダ油には、出荷前から「毒」が含まれる
・原材料名に「植物油脂」とある商品は要注意!
・菓子パン、スナック菓子……隠れ「サラダ油」食品
第3章 もうひとつの毒「トランス脂肪酸」
・マーガリンはサラダ油から作られる食用プラスチック
・先進国でトランス脂肪酸が野放しなのは日本だけ
・トランス脂肪酸の摂取は、万病の元
第4章 脱「サラダ油」生活のための食のレッスン
・摂っていいあぶらと摂ってはいけないあぶら
・「あぶら」には、液体の「油」と固体の「脂」があります
・「あぶらは摂るな!」ではなく、質の悪いはあぶらは摂るな!
・脂質は60兆個の細胞とつくる材料。質のよいあぶらを選ぶには?
・脂質は「オメガ3」を多く含むものに変えよう
第5章 脱「サラダ油」生活を実現するレシピ集
・1000人アンケートでわかった! サラダ油大好きな食事情
・体にいいのは、こめ油、ごま油、えごま油、亜麻仁油、オリーブ油、青魚の脂
・隠れ「サラダ油」メニューも、こうすればヘルシーメニューに変身
(チキンカレー・ラーメン・ハンバーグ・鶏のから揚げ・とんかつ・スパゲッティ・ドレッシング……etc.)
【著者紹介】
脳科学専門医。金沢市生まれ。1975年、金沢大学医学部卒業、1979年、金沢大学大学院医学系研究科修了(医学博士)。ドイツおよびスウェーデンに留学し、脳解剖と脳科学を学ぶ。金沢大学医学部付属病院医局長、金沢大学医学部助教授、金沢大学大学院医薬保健学総合研究科・再生脳外科長などを歴任。現在、有松医科歯科クリニックのCEOを務め、同クリニック(火曜~土曜)、南ヶ丘病院(脳外科嘱託医:月曜午前)、および金沢大学付属病院(精神科非常勤講師:月曜午後)にて、「高次脳機能障害」専門外来を行っている。独自の神経心理テストとMRIやPETスキャンを駆使して、認知症状が初発する数年も前にアルツハイマー病を早期診断し、予防的治療でも定評がある。『サラダ油が脳を殺す!』(河出書房新社)、『そのサラダ油が脳と体を壊してる』『認知症が嫌なら油を変えよう!』(以上、ダイナミックセラーズ出版)、『「サラダ油」をやめれば脳がボケずに血管も詰まらない!』(ワニブックス)が話題となる。
内容説明
「あれ、何だっけ?」「誰だっけ。ほら、あの人」から始まって、最初はゆるやかな下り坂。そして、診断がつく頃には、まさに1年ごとに病状が「転げ落ちていく」状態のアルツハイマー型認知症。この認知症が発症するには、発病から通常20年を要する。実は、心配するにはまだ早いとされる30~50歳代から、注意を払うべきなのだ。それには、「サラダ油」を口にしないこと!本書では、認知症の原因物質について有力な新説を打ち立て、「サラダ油」と認知症との危険な関係を解説していく。
目次
第1章 人はなぜ認知症になるのか?
第2章 サラダ油がなぜ「毒」に変わるのか?
第3章 サラダ油から生まれる「もうひとつの毒」
第4章 疑わしきは避ける!これが予防の大原則
第5章 どんな「油」なら積極的に摂っていいの?
第6章 「脳にいい」油と食生活のすすめ
終章 「脳にいい油」を使ったレシピ
著者等紹介
山嶋哲盛[ヤマシマテツモリ]
脳科学専門医。石川県金沢市生まれ。1975年、金沢大学医学部卒業、1979年、金沢大学大学院医学系研究科修了(医学博士)。ドイツおよびスウェーデンに留学し、神経病理学と脳科学を学ぶ。金沢大学医学部附属病院医局長、金沢大学医学部助教授、金沢大学大学院医薬保健学総合研究科・再生脳外科科長などを歴任。現在、有松医科歯科クリニックのCEOを務め、同クリニック(火曜~土曜)、南ヶ丘病院(脳外科嘱託医:月曜午前)、および金沢大学附属病院(精神科非常勤講師:月曜午後)にて、「高次脳機能障害」専門外来を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。