SB文庫
永遠の始まり〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 597p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784797377439
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

『大聖堂』のケン・フォレット待望の最新作

激動の20世紀を舞台としたシリーズの最終巻となる本作では、第二次大戦後、1961年のベルリンの壁、アメリカ公民権運動などを軸に物語が展開する。家族と別れ、壁の向こうの自由を求める姉弟、差別と闘い続ける黒人青年、モスクワで地下活動を行う美人ジャーナリスト、そしてその家族と友人たちの人間ドラマが、史実と密接に関わりながら濃密に紡がれていく極上のエンタテインメント小説。


命がけの苦難の末、レベッカは西側に渡ることに成功した。だがやがて、ベルリンの壁が築かれ、東側の家族との間を分断する。一方、ケネディ大統領のもとで民主的な光が国を照らすなか、希望に満ちたジョージを予想だにしない展開が待ちうけていた。キューバが東西対立の焦点となり、一触即発の危機へと突入していったのだ。司法長官補佐のジョージとモスクワで第一書記の補佐官を務めるディムカは、それぞれの立場から核戦争回避に向けて必死の画策を続ける。が、米ソの対立は激化し、全世界が死の恐怖でおおわれていった!

【著者紹介】
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、同書はアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞した。1989年に発表した『大聖堂』は全世界で2000万部以上を売り上げ、18年後に刊行された続編『大聖堂―果てしなき世界』も大きな話題を呼んだ。壮大なスケールで激動の20世紀を描いた本書「百年三部作」は、フォレット畢生の大作として世界的ベストセラーとなった。

内容説明

命がけの苦難の末、レベッカは西側に渡ることに成功した。だがやがて、巨大な壁が完成し、東側の家族との間を完全に分断する。一方、ケネディ大統領のもとで民主的な光が国を照らすなか、希望に満ちたジョージを予想だにしない展開が待ちうけていた。キューバが東西対立の焦点となり、一触即発の危機へと突入していったのだ。司法長官補佐官のジョージとモスクワで第一書記の補佐官を務めるディムカは、それぞれの立場から核戦争回避に向けて必死の画策を続ける。が、米ソの対立は激化し、全世界が死の恐怖でおおわれていった!

著者等紹介

フォレット,ケン[フォレット,ケン] [Follett,Ken]
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、同書はアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞した

戸田裕之[トダヒロユキ]
翻訳家。早稲田大学第一文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

132
キューバ危機の後バーミンガムを軸に益々激化する公民権運動。キング牧師をめぐる様々な評価や影響力を、自ら手を下さないケネディ兄弟の潔癖を絡めて分かりやすく描いた点が本作の重要な魅力。自由を求める精神はロックンロールの台頭からもアプローチ。英独の親戚でバンドを結成したり、ジャーナリズムで英米が繋がったりと主役同士がいよいよ絡みだす。一方でロマンスは結婚と自由の相剋が描かれ、流れ的にあざといニーナの妊娠を義妹視点を添えることで含みを持たせる様がユニーク。マリアをめぐるジョージの大統領へのジレンマは意外とドライ。2024/01/15

KAZOO

112
ここにいる主人公たちよりも、その周りで起こる公民権運動や、キューバ問題、ケネディの暗殺などが印象に残ってしまいます。アメリカを中心とした世界情勢を垣間見ているような気がします。私は浦沢直樹氏の「billy bat」を思い出してしまいました。こうもりを狂言回しにしながら、同じように当時の世界情勢を描いてくれています。2017/12/30

starbro

77
Ⅱ巻も一気読みです。Ⅱ巻はキューバ危機からケネディ大統領暗殺までを描いています。キューバ危機は当時の人々に大きな衝撃を与えたんでしょうね。生物学的には人類が危機的な状況にあると生殖能力が高まるようですが、本書でもその傾向が顕著で妊娠率が高いと思われます(笑)キング牧師の公民権運動から半世紀もたっているのに、未だに黒人差別があるなんてアメリカは大変残念な国です。さいたま図書館がシステム変更で閉鎖されているため、Ⅲ巻を読むまでに多少時間がかかるのが残念です。2016/02/28

のぶ

56
2巻に入り、情勢はキューバとの一触即発の情勢に。大統領の巧みな戦術により危機は去り、アメリカはケネディとキング牧師の牽引する平和な時代が戻る。そんな情勢を描きながら、1巻に続き若者の生き生きした生活が描かれる。そして起きるケネディ暗殺事件。まだ半分を読んだところだが、とにかく読み物として抜群に面白い本だ。副大統領だったリンドン・ジョンソンが大統領に就任したところで2巻は終わり。3巻はベトナム戦争の時代になるのだろうか?引き続き先が楽しみ。2016/05/15

キムチ

45
とりあえずゲットした2からスタート。筆者の視点の置き方はお気に入り。米・英・露・独それぞれに生きている家族、特に若者の群像を描きつつ当時の息吹を感じさせる展開。多少、映画っぽいと言えなくもないけれどJ・バエズ、ディラン、PPM、ビートルズらが出てくるせいか記憶が定かないとはいえ、生きていた時間を共有しているので生々しい。キューバ紛争、共産主義との対決、東西独の壁が語られ、米ではケネディの若々しい姿が目に浮かぶ。しかしキング牧師の説教が今では悲しい響き・・くり広げられる凄まじい黒人迫害。聖書での説教が空虚に2017/10/02

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