出版社内容情報
ミュシャの魅力が満載の美しい作品集
定期的に展覧会が開催され、2017年の展覧会入場者数では約66万人を動員し第1位となるなど、常に根強い人気を誇る、アルフォンス・ミュシャ(1860~1939)。
本書は、ミュシャを「発見」した世紀の大女優サラ・ベルナールを語り手として、アール・ヌーヴォー時代の代表作(ポスター、装飾パネル、パッケージ、彫刻、宝飾など)を中心に、グラフィックなビジュアルでミュシャの魅力を余すところなく紹介します。また、アール・ヌーヴォーを生み出した19世紀末~20世紀初頭「ベル・エポック(美しい時代)」のパリを探訪し、ミュシャ芸術への理解を深めます。
ミュシャ財団の全面協力の下、2019年7月~2020年11月に全国6会場で開催される「みんなのミュシャ展」開催記念として出版されるヴィジュアル・ブックです。
目次
はじまり―クリスマスの奇跡
第1章 「ファム・ファタル」の微笑み(ジスモンダ;椿姫 ほか)
第2章 「アール・ヌーヴォー」のスーパースター誕生(ジョブ;サロン・デ・サン第20回展 ほか)
第3章 「美しい日々」のために(パリスの審判;「四季」(1896年) ほか)
第4章 可憐なオブジェたち(「ルフェーヴル=ユティル・ゴーフル:ヴァニラ風味」のラベル;「ルフェーヴル=ユティル・ゴーフル:ヴァニラ風味」の箱 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とこ
10
ミュシャ展に行って以来ミュシャに完全にハマってしまい、いろいろ観ています。女性の髪や裾の躍動感、表情の豊かさ、装飾美。美しすぎます。いくら観ていても飽きません。2020/11/15
tokkun1002
5
2019年。ミュシャが日本の漫画家やイラストレーターに示したヒントは大きいね。魅力的。2022/09/16
はな
5
大きな本なので、ミュシャの美しい絵をじっくり見ることができました。先日観に行った美術展ではポスターが中心でしたが、こちらにはお菓子やお酒、洗剤などあらゆるパッケージの他にも宝飾品や彫刻、晩年の作品も載っていてミュシャの世界観をじっくり味わうことができました。サラ・ベルナールってすごい女優さんだったんだなぁ。彼女についてももっと知りたくなりました。2022/11/17
月と星
5
★★★★ミュシャ展に行ってきた。作品は美しくボリュームもあり大満足でした。やはり,本も良いが,作品を生で観るのは感慨深い。そのあとで本をまた観て余韻に浸るのも良い。2020/08/18
うさっぴ
5
楽しみにしていた名古屋市美術館の「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ ― 線の魔術」が開催中止。代わりに本書でミュシャの世界を眺めてみました。ふっくらとした柔らかさを感じる、美しい女性たち。特に第3章「美しい日々」のためにが、好きです。花・四季・芸術・時の流れ・月と星といったテーマを女性の姿で描かれている。この世界には存在しない女性たち。女神さまみたい。背景や女性が身につけている装飾も、すごく細かく描かれている。100年以上前の絵なのに、美しさを感じられるのがまたすごいなと思いました。2020/05/20
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- 和書
- 用もないのに 文春文庫