文春文庫<br> 用もないのに

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文春文庫
用もないのに

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167711047
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

旅の誘いを断われない中年作家が、北京で野球観戦、ニューヨークでジャズ鑑賞、お遍路さんまでやってみた。出たとこ勝負の珍道中。

内容説明

職業:小説家。年齢:とりあえず中年。じきに五十路の身である。〆切のある旅なんて真っ平御晩。自慢じゃないが、おやじの腰は重いのである。と、胸を張ったはどこへやら。編集者の甘言につられて、北京、NY、あっちこっちの野球場、果てはお遍路まで…。人気作家がしぶしぶ物した、脱力紀行エッセイ集。

目次

野球篇(再び、泳いで帰れ;アット・ニューヨーク―または小説家は如何にして心配するのをやめて野球とジャズを愛するようになったか;松坂にも勝っちゃいました―楽天イーグルス地元開幕戦寒中観戦記)
遠足篇(おやじフジロックに行く。しかも雨…。;灼熱の「愛知万博」駆け込み行列ルポ;世界一ジェットコースター「ええじゃないか」絶叫体験記;四国お遍路歩き旅)

著者等紹介

奥田英朗[オクダヒデオ]
1959(昭和34)年、岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て、作家に。2002年に『邪魔』で第4回大藪春彦賞、04年に『空中ブランコ』で第131回直木賞、07年に『家日和』で第20回柴田錬三郎賞、09年に『オリンピックの身代金』で第43回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

273
なんてヤル気のないタイトル!なんてヤル気のないエッセイ!!(笑)のくせ、めっちゃ面白い!奥田さん、ホントにビールと野球とロックがお好きなのねぇ。富士急ハイランドの世界一ローラーコースター...読みながら目眩がしたし、手に汗も握って、脚はガクガク...。奥田さんは、エッセイも面白い!2016/07/22

KAZOO

152
奥田さんの初エッセイです。ドラゴンズファンでプロ野球のすごいファンでもあることを知りました。ここにはその北京オリンピックの野球をみたり、ニューヨークまで言ってヤンキースの試合を見たり、仙台で楽天の試合を見た話が掲載されています。そのほかフジロックフェスティバルや富士急ハイランドのジェットコースターの話もあり楽しめます。2016/01/19

アッシュ姉

77
2015年1冊目は奥田さんのエッセイから♪言葉のチョイスが好き過ぎて、終始口角が上がりっぱなし。幸せな読書タイム。海外作品で一番好きなジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」を奥田さんも愛読していたことが分かり、狂喜乱舞。ますます深まる愛。ビール好きな奥田さん。私も超ビール党です!もう嫁にしてください!と新年早々妄想が止まらない。楽しい。ニューヨークの章、フジロック、富士急の話が特に面白かった。ええじゃないかは私もトラウマ。どこに行っても、愚痴や悪態つきながらも、最終的に楽しんでいる奥田さんが素敵。2015/01/05

再び読書

76
相変わらずの奥田氏の楽しいエッセイ。星野ジャパンの痛烈な批判も、なかなか小気味良い。ニューヨークに関する記述も、あこがれが見えて面白かった。しかし、原稿を書くという事で、旅行が出来るというのは、少しだけうらやましい。批判しないのが、スポーツや文化を堕落させるという意見には大いに頷くところがある。三木谷、プロ野球のオーナーの重みを感じろ!しかしニューヨークやフジロックのコラムでは、音楽に思い入れがあり、こだわりを感じて面白かった。重い本の跡はこんなエッセイが爽快である。2013/11/28

金吾

69
○脱力感がある紀行エッセイです。文句言いつつ楽しんでいるのが読んでいても楽しくなります。星野ジャパンへの不平不満は笑えました。野球ネタも好きですが、ジェットコースター、四国お遍路が良かったです。2024/01/08

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