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日本の若者は不幸じゃない

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  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797362695
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0295

内容説明

本当に日本の若者は不幸なのか?秋葉原のライブ&バー「ディアステージ」などを成功させ、注目を集める“もふくちゃん”こと福嶋麻衣子と、人気ブロガー・いしたにまさきが秋葉原など全国各地で勃興している新しいビジネスやコミュニティのかたちを通して、日本の若者の現在を考えた一冊。その主張には楽しく生き抜くためのヒントも満載である。

目次

第1章 日本の若者は不幸ですか?(不況だから不幸?;不況ネイティブな若者たち ほか)
第2章 アキバ発!ディアステージとは何か?(ディアステージと私;人生、やればなんでもできる!? ほか)
第3章 地域コミュニティを駆動させるコンテンツ(秋葉原という土地;アキバ的なものの象徴としてのお台場ガンダム ほか)
第4章 聖地巡礼の先にあるもの(聖地巡礼と町おこし;映画が現実にお祭りと完全に同期した上田市 ほか)
第5章 日本の若者の幸福と居場所について(ふたつの不幸;仲間や居場所を探す努力 ほか)

著者等紹介

福嶋麻衣子[フクシママイコ]
株式会社モエ・ジャパン代表取締役。秋葉原にてアイドルが働くライブ&バー「ディアステージ」とアニソンDJバー「MOGRA」を経営。通り名は「もふくちゃん」。DearStage Records.というレーベル・プロダクションの運営もしている

いしたにまさき[イシタニマサキ]
ブロガー&ライター。Webサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ「みたいもん!」運営。2002年メディア芸術祭特別賞、第5回Webクリエーション・アウォードWeb人ユニット賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

34
確かに、相対的に見れば「日本の若者は不幸じゃない」と思う。だけど、若者が若者じゃなくなったとき、どうか? と問われると・・・。オタク系の産業も、縮小・分散化は進むだろうし、未来はあまり明るくないのではなかろうか。2015/07/30

たこやき

5
2章以降は、タイトル無関係。で、1章の内容だが、基本的に根拠のない決めつけばかり。そして、「新しい考え方が良い」「従来の考えはダメ」の二分論に陥っているように感じる。ネットやら、身近なロールモデルやらにしても、景気の問題の代替にはならない。その辺りを混同していることに疑問を感じる。2章は、ぶっちゃけどうでも良い。3章、4章は、タイトルと無関係。2011/04/25

富士さん

3
改めて福嶋麻衣子さんの現在に至る過程や仕事をする上で考えを読みたくて手に取ったので、第2章は期待通りの内容でした。しかし、それだけでは売れないと思ったのか、ビジネス書のような現代論や若者論が前景に出されているのにはがっかりでした。そんな何十年後かにはゴミになっているだろう薄っぺらい評論より、福嶋さんの試みと経験の方がはるかに時代を超えた価値があります。いしたにさんがゴーストライティングしてでも、福嶋さんの伝記にして欲しかったものです。後半のアキバ論も自然にその中に入れることができただろうと思います。2022/04/03

銀雪

3
古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』や、若者の「居場所」「つながり」「ノマド」あたりのテーマと関わってそうな気がしたので読んだ。福嶋さんの章は彼女の成功体験のエッセイとして楽しめた。芸術分野の出身の人の、このテの経験談はあまり読んだことがなかったし。いしたにさんのほうは、私の卒論ともかなり被るテーマを扱っていたので(アニメ聖地の観光地化)とても読み応えを感じることができた。秋葉原はまともに行ったことがないのでよくわからないけど、「けいおん!」の聖地となった豊郷町には何度も行ったことがあったので。2012/05/10

T-山岡

3
「とりあえず趣味の合う仲間でクラスタ作って承認欲求満たしていけば楽しく生きてけんじゃね?」という現代の若者達の感性は、おそらく低成長を前提としていかなくてはならない今後の日本では非常に重要なものとなるように思われる。基本的にはそのような生き方が普及していけば救われる人間は増えていくとは思うのだけど、それに乗り切れない非コミュ系の人間が相対的に生きづらくなっていくという問題も同時に解決していかなければならないように感じる。2011/01/25

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