内容説明
ヒトの行動を決めるのは脳であり、脳の中では多数の神経伝達物質が各々の役割を担って働いている。では、どういう神経伝達物質があり、具体的にどのように活動しているのだろうか?本書は脳の仕組みから神経伝達物質の種類、そしてこれら神経伝達物質が行動や感情、病気などとどのようにかかわっているのかを、マンガとイラストでわかりやすく解説していく。
目次
第1章 脳の仕組みと心(心はどこにある?;心とはなにか? ほか)
第2章 神経伝達物質の働き(神経細胞(ニューロン)は脳の本体
グリア細胞は神経細胞の活動を助ける ほか)
第3章 おもな神経伝達物質とその働き(おもな神経伝達物質;心は神経伝達物質の影響を受けている ほか)
第4章 神経伝達物質と心(心を生みだす場所;性格をコントロールしているのは? ほか)
第5章 神経伝達物質と心の病気(不安とはなにか?;不安障害とは? ほか)
著者等紹介
野口哲典[ノグチテツノリ]
1958年愛知県生まれ。東海大学卒。市場調査会社を経て、ライターとして独立。執筆活動だけでなく、確率などをテーマにした講演もこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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眞鍋 かをり
39
人間が何をどう感じ、どんな気分で過ごすかは脳の中の神経伝達物質に左右されているという事実。健康的かつ合法的に神経伝達物質をバランス良く分泌させることで、生きる上での幸福感を得られるのだと思った。落ち込んだり、イライラしたりすることは誰しもあるが、これを意識するのとしないのとでは大違い。
センケイ (線形)
7
このシリーズは意外にしっかり書いてある、とご助言下さったかたに感謝。その総合的な役割から、よく耳にする著名な伝達物質のそれぞれの違いまで、知りたいと思っていたことが一通り明らかにされ、満足度が大きい。どの項目も必ず文章で内容が書かれており、それを補足するために図が補われるというスタイルで、知識の吸収をこれでもかと助けてくれる形。神経伝達物質に特化した本は他に多くは無いため、そこを補ってくれているのも大変ありがたかった。2019/09/22
仲本テンカ
7
「心」を論理的に語るのに必要な脳内物質の知識が、分かりやすく手に入る良書でした。「あー、ヤバイヤバイ。今、ノルアドレナリン神経系が異常興奮しているよ」とか、言えるようになりました。気持ちをかっこよく(?)言語化できるようになると、ホッとしますね。2014/07/08
まろんぬ
5
かわいいイラストと、細かく区切られたテーマのお陰でとても分かりやすく書かれていた。脳の成り立ちから神経伝達物質、うつ病の話まで一通り網羅されてあると思う。個人的には感情と神経伝達物質の結びつきが知りたかったので、そこについては少し物足りなかった。2018/03/11
yori
4
★★★★☆ 読みやすく、分かりやすい。とりあえずの神経伝達物質に関する知識が付きます。神経伝達物質は足りなくても過剰でもいけないのですね。微妙〜〜なバランス。2012/08/23