出版社内容情報
余りにも細分化され過ぎた現代の法律学諸分野を誰もが理解できるように横断的に捉え直す、将来への貴重な提案。世界の法律学は、はたしてわれわれが住む地球社会の役に立っているのだろうか……かねてからの著者の違和感から、伝統的法律学への懐疑論を提示し、民事法・公法・刑事法・基礎法といった古典的分類に代わる、新しい分類体系を考究し、余りにも細分化され過ぎた現代の法律学諸分野を誰もが理解できるように横断的に捉え直す、将来への貴重な提案。21世紀の法律学を真に魅力あるものとするために必読の書。
山内 惟介[ヤマウチ コレスケ]
著・文・その他
内容説明
法律学は、はたして、地球社会の役に立っているのだろうか?21世紀の法律学を真に魅力あるものとするために、とりわけ若い世代に向けられた、希望の書。
目次
第1部 伝統的法律学への疑問(伝統的法律学に未来はあるか?―シェヴロン対エクアドル事件の教訓;法律学における2008年食糧危機の教訓―「国際化」から「地球社会化」への転換;法律学における“人口増加”問題の教訓―「国家法学」から「地球社会法学」への転換;法律学における“大規模感染症”の教訓―「文明論的視点」から「文化論的視点」への転換)
第2部 講演(21世紀法律学の課題と法律家の責任―国際企業関係法学科4半世紀の経験を踏まえて;比較法研究の課題―明治大学法学部付属比較法研究所への期待を込めて)
第3部 ドイツ法との対話(Die Rechtswissenschaft im 21.Jahrhundert―Umorientierung vom nationalen Recht zum globalen Recht;Aufgabe der Weltjuristen im 21.Jahrhundert)
著者等紹介
山内惟介[ヤマウチコレスケ]
1946年8月香川県仲多度郡(現、琴平市)に生まれる。1971年3月中央大学法学部法律学科卒業(法学士号取得)。1973年3月中央大学大学院法学研究科民事法専攻修士課程修了(法学修士号取得)。4月東京大学法学部助手(1977年3月まで)。1977年4月中央大学法学部専任講師(1978年3月まで)。1978年4月中央大学法学部助教授(1984年3月まで)。1984年4月中央大学法学部教授(2017年3月まで)。2002年7月法学博士号取得(学位論文『国際公序法の研究』)。2007年3月ドイツ連邦共和国アレクサンダー・フォン・フンボルト財団フンボルト学術賞受賞(ライマー・リュスト賞)。2012年11月ドイツ連邦共和国ミュンスター大学から名誉法学博士号授与。2017年4月中央大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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