出版社内容情報
時代の傾性に徹底的に抗った戦前最大のマルクス主義哲学者。「性格」「時間」「日常性」等を巡る原理論から執筆禁止直前の時評まで。
戸坂 潤[トサカ ジュン]
著・文・その他
林 淑美[リン シュクミ]
編集
内容説明
時代の傾性と徹底的に闘い、敗戦6日前、長野刑務所で獄死した、戦前最大のマルクス主義哲学者。性格、時間、日常性、歴史、また自分一身とモラルなど独創的な原理論的把握から、西田・和辻批判、執筆禁止令直前の犀利でレトリカルな時評までこの唯物論哲学者を知る最良の入門書。
目次
「性格」概念の理論的使命―一つの計画に就いて
歴史と弁証法―形而上学的範疇は哲学的範疇ではない
日常性の原理と歴史的時間
「文献学」的哲学の批判
文化の科学的批判―特に国粋主義の批判のためのプラン
日本倫理学と人間学―和辻倫理学の社会的意義を分析する
偽装した近代的観念論―「解釈の哲学」を批判するための原理に就いて
「文学的自由主義」の特質―「自由主義者」の進歩性と反動性
批評に於ける文学・道徳・及び科学
シェストフ的現象に就いて〔ほか〕
著者等紹介
戸坂潤[トサカジュン]
1900年、東京市生まれ。京都帝国大学文学部哲学科卒業。同大学院進学。1932年、唯物論研究会の創立メンバーとなりこの会をリード、旺盛な言論活動を展開した。1945年8月9日、敗戦直前に長野刑務所で獄死
林淑美[リンシュクミ]
1949年、東京生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。元立教大学教授。博士(文学)。専攻、日本近代文学・思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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